全国的な少子化が玉名市でも顕著に見られ、学校規模も縮小化してきたことから、玉名市では、教育機会の均等と教育水準の維持向上を図るため、平成24年に「玉名市学校規模・配置適正化基本計画(第1次計画)」を策定しました。そして、その「第1次計画」の期間満了に伴い、令和4年6月に次の10年の計画である「第2次計画」を策定しました。
玉名市では、この計画に基づき、まずは小学校の学校再編を進めています。第1次計画では、複式学級のある小学校が多かった玉陵中学校区を早急な対応を必要とする校区と位置づけ、平成30年4月に6つの小学校が統合し、玉陵小学校となりました。また、天水中学校区は「本計画期間内に対応を検討する校区」と位置づけ、令和2年4月に、小天小学校と複式学級を有していた小天東小学校が統合して小天小学校になりました。
第2次計画では、天水中学校区と有明中学校区の大浜小学校と豊水小学校を「早急な対応を必要とする校区」と位置づけ、天水中学校区の玉水小学校と小天小学校は、令和年4月の統合校開校を目指し、本年度、校舎などの基本設計を行いました。
また、有明中学校区の大浜小学校と豊水小学校は令和7年4月の統合に向け、今年度から2校の代表者からなる新しい学校づくり委員会が始動し、統合の日にち、学校の位置や学校名について協議を行いました。
学校再編の進捗状況についてお知らせします。
■天水中学校区「玉水小学校」と「小天小学校」は令和9年4月の統合の準備を進めています
天水中学校区では、令和2年4月に小天小学校と小天東小学校が統合して小天小学校となりました。また、玉水小学校と小天小学校は、現在の天水中学校の敷地内に小学校を建設し、令和9年4月の統合校開校を目指しています。
令和5年度は、校舎建設等の基本設計を行い、校舎の配置や教室等のレイアウトなどの平面計画を行いました。令和6年度は実施設計、令和7~8年度にかけて工事を行うことになります。
令和9年4月開校予定の(仮称)天水小学校の基本設計の概要をお知らせします。
□概要
玉水小学校と小天小学校の統合校を天水中学校の敷地に建設し、小学校校舎と中学校校舎を渡り廊下で接続します。
また、天水中学校校舎の一部を改修し、中学校の特別教室(一部)などは中学校と小学校で施設の共有化を図ります。
プールについては新たに小中共用のプールを建設し、既存の体育館と運動場は小中共用とします。
□学校関係者へ説明会を開催
令和元年12月から全9回開催された「天水中学校区新しい学校づくり委員会」で頂いたご意見を踏まえ設計案を作成しました。その案を基に、学校運営に日頃から関わっていただいている天水中学校区の各小中学校の学校運営協議会の委員、学校長、現PTA役員に加え「統合校開校後、実際に校舎などを使用することになる低学年児童の保護者の代表」の皆さまからご意見を頂きました。
□建物等の配置図
天水中学校敷地南側(体育館横)に新校舎を建設する予定です。
*配置図は紙面又はHPでご覧ください。
□コンセプト
1.小中一貫した教育のための環境整備
小中共用の職員室の整備や中学校施設の一部共用化など小中一貫した教育のための整備を図ります。
2.ユニバーサルデザインを取り入れた環境整備
多目的トイレ、エレベーターなど、ユニバーサルデザインを取り入れた施設づくりを行います。
3.情報化社会に対応したICT環境整備
情報化社会に対応したICT環境の整備を図ります。
4.周辺公共施設の一体的な活用
隣接する天水体育館、公民館、図書館などの周辺公共施設との一体的な活用を図ります。
5.防災機能の強化
新校舎建設に当たっては防災上の配慮を行います。
6.環境に優しい建物の整備
省エネ設備の導入、木材の利用など、環境への配慮に努めます。
□スケジュール
令和5年度:基本設計
令和6年度:実施設計
令和7年度:工事
令和8年度:工事
令和9年度:開校予定
小学校校舎…新築(鉄筋コンクリート3階建て、約3,100平方メートル)
中学校校舎…一部改修、一部小中共用
プール…新築、小中共用
体育館…小中共用
運動場…小中共用
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