■地蔵菩薩(じぞうぼさつ)と死後の祈り
生前に罪を犯した人が亡くなると、地獄に落ちるという言い伝えは古くから存在します。地蔵菩薩(じぞうぼさつ)(お地蔵様)はそういった罪を犯した人をも極楽に導き、地獄に落ちる人がなくなるようにすることを願った菩薩です。玉東町にも地蔵菩薩が多く点在しています。
庶民信仰としての地蔵菩薩は幼くして亡くなった子どもを救う存在でもありました。当時の考えとして病気などで亡くなった子どもは、親兄弟を悲しませるという罪を犯したため、地獄へ落ちるとされていました。しかし、残された親は地獄に落ちた子どもが何とか極楽へ導かれるよう、地蔵菩薩に願っていました。このため、地蔵菩薩には子どもがつけるよだれかけが何枚もかけられていることがあります。
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