寒い日々が続き、外に出ることが面倒になったり、運動する機会が減っていませんか。骨粗しょう症の予防には運動や日光浴、食事などがあります。今回は、食事を中心に骨粗しょう症予防についてお伝えします。
■骨とは?
骨はカルシウムやリン、たんぱく質の一種であるコラーゲンからできていて、骨を作る「骨芽細胞」と骨を破壊する「破骨細胞」の2種類があります。
骨芽細胞によって骨が作られると同時に、破骨細胞が骨を破壊して、常に新しく作り直され新陳代謝を繰り返しています。
■骨粗しょう症とは?
骨の中がすかすかで骨折の危険性がある状態のことを表します。骨の強度は骨の中身、網目状に詰まったカルシウムやリン、コラーゲンなどの組織によって保たれていますが、この組織が乾いたスポンジ状になり「骨密度が低い」状態となります。
初期では何の自覚症状もありませんが、進行すると骨がもろくなって骨折しやすくなり、骨粗しょう症になります。
■骨粗しょう症の危険因子
加齢や人種などの予防できないものと、食事や運動などの生活習慣に関わる要因で予防できるものがあります(右下表参照)。
若い頃から骨に必要な運動や食事をして、骨密度を上げることが大切です。また、予防できる危険因子を取り除くために生活を見直しましょう。
■予防のための食生活のポイント
(1)1日3回、規則正しく、バランスの取れた食事を取る食事を抜くと、必要なエネルギーや栄養素が不足します。主食(ごはん・パン・麺)、主菜(肉・魚・卵・大豆料理)、副菜(野菜・キノコ・イモ・海藻)が揃った食事を心掛けましょう。
(2)カルシウムをしっかり摂取カルシウムを摂取し、骨の生成を促すことが大切です。皮膚や髪などの組織と同様に、骨も新陳代謝を繰り返しています。
主成分のカルシウムが不足すると、新しい骨の組織をつくることができません。カルシウムを十分に取ることが必要です。
(3)カルシウムの吸収率を高める栄養素を摂取カルシウムを体に吸収しやすくするために、吸収を助ける栄養素を一緒に取ることもおすすめです。
◇ビタミンD
カルシウムの吸収を高めてくれます。日光に当たると体の中で生成されます。食品例:魚介類、キノコ類など
◇ビタミンK
カルシウムを骨に沈着させ、骨組織の形成を促します。食品例:納豆、ブロッコリー、ホウレンソウなど
また、女性は更年期を迎え女性ホルモンの分泌が低下すると、骨密度もより低下しやすくなります。大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをするので、大豆製品もおすすめです。
骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防するためには、食事だけでなく運動をすることも大切です。一つでもできそうなことから始めていきましょう。
問い合わせ先:健康推進課健康推進係
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