お母さんの心の健康は、赤ちゃんが健やかに育つためにとても必要なことです。
お母さん自身はもちろんですが、家族や周囲の人も妊娠中や出産後の体と心の変化を知り、理解することが大切です。
■体の変化
妊娠初期(~15週ごろまで)では、妊娠に対する不安やつわりなどにより、体と心の変化も大きく、ストレスがたまりがちになります。
妊娠中期(妊娠16週ごろ~)では、初期に比べると心身ともに安定し、早い人で胎動を感じるようになります。そのため、より赤ちゃんへの愛情を抱くようになります。
妊娠後期(妊娠28週以降)では、出産・育児に対する不安や緊張感が高まり眠れなくなったり、食欲がなくなったりすることもあります。大きくなったお腹で普段通りの生活を送ることが困難になってきます。周囲の協力が何より不可欠な時期です。
■心の変化
▽マタニティー・ブルーズ
出産後は赤ちゃんが生まれてうれしいはずなのに、気分が落ち込んだり、赤ちゃんへの愛情が湧かなかったりすることがあります。これは、妊娠中に分泌されていたホルモンと出産後に分泌されるホルモンのバランスが変化することで起こります。
些細なことで不安になる、緊張する、涙が出る、気分が沈む、集中力がなくぼんやりするといった状態をいいます。多くは出産後1週間ごろまでにみられます。1~2日で良くなることが多く、心配いらない場合がほとんどです。
▽産後うつ病
マタニティブルーズといわれるような症状が産後3カ月ごろまで続く場合に、産後うつ病と診断されることがあります。産後うつ病にならないためには、周囲の人の協力が不可欠です。
妊娠経過や体調にもよりますが、気分転換を図り、ゆっくり過ごす時間を取るなどしてリフレッシュしましょう。不安を感じるときは医師や助産師、保健師に相談しましょう。
■市の産後ケア事業
市では、安心して子育てができるように、産後サポートの一つとして、出産後に育児不安のある人や心身のケアが必要な人、支援が必要な人に産後ケア事業を行っています。
今年度から、これまでの宿泊型、訪問型、通所型(集団)に加えて、通所型(個別)が利用できるようになりました。
対象:産後1年未満の人
▽宿泊型
指定の産婦人科医院(斎藤産婦人科医院)に宿泊して、産後の体を休めることができます。生後3カ月未満まで。食事付き(昼食・夕食・朝食)で1泊2日から6泊7日まで利用できます。
料金:1泊7千円
▽訪問型
助産師が自宅へ訪問し、お母さんと赤ちゃんのケアを行います。1人当たり3回まで。
料金:1回1500円
▽通所型(集団)
「ゆったり育児相談」
赤ちゃんとゆっくり過ごしながら助産師に相談できます。月1回、午前10時~午後3時まで、市こども健診センターか市内の温泉旅館で開催しています。
料金:無料(昼食代自己負担)
※定員5組。4回目以降の人は新規利用の人を優先する場合があります
▽通所型(個別)
助産院へ出向いて、助産師のケアを受けることができます。長時間型・短時間型合わせて3回まで。
料金:
・長時間型(4~5時間) 3千円
・短時間型(2時間程度) 1500円
※全ての項目で住民税非課税世帯や生活保護受給世帯の人は利用料の減免があります
問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219
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