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自治体の皆さまへ

[人権(じんけん)]人にやさしいまちの実現に向けて

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熊本県高森町

~互いの人権を尊重し、支え合うことから~
「障がいのある人もない人も共に生きる社会」をめざして

(1)障がい者の社会参加を阻(はば)む課題
障がい者を取り巻く問題については、「ノーマライゼーション」の考え方に基づき、様々な取り組みが行われてきています。「ノーマライゼーション」とは、もともとは社会福祉の用語であり、「障がい者や高齢者といった社会的に弱い立場にある人に対して特別視せずに、誰もが社会の一員である」という考え方からきています。つまり、社会的弱者に変化を求めるのではなく、社会のあり方そのものを変えることで、社会的弱者が生きがいを見つけ、役割を担っていける社会をつくりあげる必要があるという発想です。
しかし、地域の中には、障がい者が生きづらさを感じるような、未だ多くの課題が存在しています。例えば、「障がい者施設を設置する際にみられる地域住民の反対」や「障がい者等用駐車スペースへの駐車」といった、障がい者に対する理解のない行動、また、「発達障がいや精神障がいに対する社会的認知不足」による誤解や偏見などの問題です。(「人権研修テキスト(熊本県)」から)
さらに、克服すべき課題は私たちの意識の中にもあります。昨年7月、私が参加した研修会の中で、ある参加者が話された感想の一部を紹介します。「~私は日常の会話の中で、『時間がないから手短(てみじか)に話して』、『…については私の片手落(かたてお)ちでした』、『今夜は足(あし)がないから行けない』などと、これらの言葉を何気なく使ってきました。しかし、その後の人権教育の研修会で、これらの言葉には無意識の中で受け入れてしまう差別性が隠れていることに気づきました。これからは、心ない言葉で傷つく人たちがいることを忘れず、しっかりとした人権意識を持って人前に立ちたいと思います。」…この方の発言は、決して他人事ではなく自分ごととして、強く心に刺さる言葉でした。

(2)「共に生きる」社会をめざして
障がいのある人がありのままで受け入れられ、不利益を受けることなく生活できる社会は、誰にとってもくらしやすい社会につながると考えます。
みんなで共に手を取り合い、障がい者の方々の自立と社会参加を妨げるような、様々な障壁(バリア)を取り除き、だれもが生き生きとくらせるやさしい地域づくりをめざしていきたいものですね。

問合せ:教育委員会 地域人権教育指導員
【電話】0967-62-0227

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