■予算編成の方針
能美市では、令和6年能登半島地震や近年頻発する大雨災害を教訓とした防災減災対策をはじめ、令和7年2月の能美市誕生20周年に向け、市民力・地域力の強化と更なるふるさと愛の醸成や、ウェルビーイングの向上を目指すとともに、北陸新幹線県内全線開業効果を永続的かつ多分野に享受できるよう、知名度・魅力度の向上を図るほか、「ゼロカーボンシティ」や誰ひとり取り残されないあたたかな能美市を目指す「スマートインクルーシブシティ」の実現に向けたGX・DXなどの取り組みを更に推進する必要があります。
そこで当初予算では、これらの情勢・課題を克服し、本市の更なる飛躍に向けた事業を展開することで、全ての施策が「移住定住の促進」につながるよう、これまでの事業・施策の7本柱と5つの方針・目的により予算編成を行いました。
■事業・施策の7本柱と5つの方針・目的により予算を編成
「暮らしやすさを日本一、実感できるまち」を目指して
■5つの方針・目的
◇防災減災対策
「過去に経験したことの無い大雨・地震」を教訓に、自然災害や事故事件など、ハード・ソフトの両面で対策を強化
◇市民力・地域力の強化
能美市誕生20周年を控え、文化度やスポーツ力も高め、ふるさと愛の醸成を促す
◇地域ブランドの確立
ウェルビーイングの向上を促進し、北陸新幹線県内全線開業効果を永続的・多分野に享受できるよう、知名度・魅力度の向上を図る
◇ゼロカーボンシティ
市民・事業者・行政が一丸となって、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す
◇インクルーシブシティ構想
7本柱の事業・施策の全てにDXを取り入れ、持続可能な地域共生社会を具現化
ウェルビーイングとは…幸福で身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念
インクルーシブシティとは…誰ひとり取り残されない、誰もが安心して暮らし続けることができるまち
■全体像とポイント
令和6年度当初予算の一般会計、特別会計、企業会計の予算総額は、469億5,480万円と前年度比3,540万円、0.1%の増となりました。このうち一般会計の総額は、歳入歳出それぞれ275億6,000万円となり、前年度比7億4,000万円、2.8%の増となりました。
◇令和6年度
一般会計 275億6,000万円
※借換債(19億6,720万円)を含む
予算総額 469億5,480万円
(一般会計・特別会計・企業会計を合わせた予算額
前年度比3,540万円、0.1%増)
◇特別会計・企業会計
・特別会計…国民健康保険など一般会計とは区別が必要な事業の会計
・企業会計…水道など料金収入で運営している事業の会計
[歳入]
市税の総額は前年度比3億円、3.4%減の85億6,000万円を見込みました。
個人市民税は給与所得の増加が見込まれる一方で、国のデフレ完全脱却のための総合経済対策として実施される定額減税による減収を見込んだほか、法人市民税についても円安や物価高騰に伴う業績への影響を考慮し、減収を見込みました。固定資産税のうち家屋については、新築家屋の増加により増収を見込んでいるものの、土地については地価の下落、償却資産については資産の償却に伴う減価により減収を見込みました。
地方交付税は国税収入の増加や市税の減収が見込まれていることから前年度比4億4,000万円、9.6%増の50億4,000万円としたほか、市債は前年度比5億7,498万円、13.9%減の35億6,450万円としました。
[歳出]
民生費は民間認定こども園2園の整備に伴う費用などにより、前年度比9億4,425万円、10.5%増の99億7,276万円を計上しました。
公債費は借換債発行額の減額などにより、前年度比5,395万円、1.1%減の48億1,083万円を計上しました。
教育費は能美市学校給食センター整備運営事業や学校給食費無償化事業などにより、前年度比4億6,617万円、16.0%増の33億7,647万円を計上しました。
総務費はコミュニティバス購入事業の終了などにより、前年度比2,617万円、0.9%減の27億9,105万円を計上しました。
土木費は浸水対策事業の進捗による事業費の減額などにより、前年度比2億1,881万円、8.6%減の23億2,019万円を計上しました。
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問合せ:財政課
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