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【特集】厚木を味わう(5) 「おいしい」でつながる

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神奈川県厚木市

暮らしと切り離せない食。生産者が思いを込めて育てた農畜産物は、多くの人の手を介して皆さんの元へ届きます。作る人と食べる人をつなぐ人たちに話を聞きました。

■学校給食で味わう
地元の野菜などを学校給食に取り入れ、地域や生産者への感謝、食べ物の大切さを学んでいます。

▽地元の食材に親しみを持ってもらいたい
北部学校給食センター
栄養士
濱田 恵生さん
市内の小・中学校の子どもたちに地元の米・大豆・肉・野菜などを食べてもらえるよう献立を考えています。地域の生産者の協力もあり、多くの農産物を給食に取り入れています。農家さんが積極的に届けてくれるので、その思いにも応えたい気持ちが強いです。採れたての物は栄養が豊富で、一番おいしく食べられます。子どもたちが給食を通して、「厚木でこんな野菜が作られているんだ」「今が旬なんだ」など、普段食べている物に興味を持つきっかけになればいいなと思います。給食のレシピはホームページに掲載しているので、家庭でも子どもと一緒に作ってみてください。

▽パクパクあつぎ産デー
市とJAあつぎが連携して、市内の小・中学校給食に厚木産の米・大豆・肉・野菜などを取り入れ、子どもたちが味わえる機会を設けています。
実施回数:月5回程度

▽おうちで給食レシピ
児童・生徒に人気の献立を作れる学校給食人気メニューや、地場農産物を取り入れたメニューを公開。学校栄養士のワンポイントアドバイスもあります。

問合せ:学校給食課
【電話】225-2668

■お店で味わう
市内産の農畜産物は飲食店にも届けられています。

市内で採れた農畜産物を使っている飲食店などを市観光協会HPで紹介しています。

▽食べ物の背景にある物語を知ってほしい
2343FOODLABO(フードラボ)運営 (株)日比野設計代表
日比野 拓さん(52)
設計事務所を経営しながら、旭町で地場産の有機野菜を使ったレストランと保育園を運営しています。長年市内に事務所を構えていましたが、県外の仕事が多く、市内の人との関わりはほとんどありませんでした。園の給食とレストランに地場産の農産物を使いたいと思い調べてみると、こだわりを持って野菜を作っている農家さんがたくさんいることを知りました。実際に会って話すと皆さん面白くて、地域でのつながりがぐんと増えました。
有機栽培をしている農家さんの多くは小規模の畑で作っているので、商売につながりにくいです。今では農家さんや地場農産物の良さをもっと広めるために、生産者を紹介するフリーペーパーを作ったり、店舗で野菜を売ったりと、地域をつなぐお店を目指しています。
価格面ではよその産地から大量に仕入れた方が安いです。それでも地場産を使うのは、地域での循環を大事にしたいから。食べている物や作った人にも物語があります。保育園の子どもたちも、自分で収穫した野菜は不思議とよく食べます。背景を知って、それが身近な物ならなおさら、おいしく感じるのだと思います。どんな高級な料理よりも、採れたてを食べることが一番のぜいたくだと思います。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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