■ミヤマアカネ(トンボ科)
体長30~40ミリほどのミヤマアカネは山沿いのゆるやかな川の流れや水田などで発生する。羽の端の方に濃い褐色の帯が見える。腹の部分が真っ赤になるのは雄の特徴/七沢の大沢川で見つけた。
残暑厳しい秋、ミヤマアカネが逆立ちをしていた。これは暑さ対策のための工夫である。
冬を過ごしたトンボの卵は、春になるとふ化しヤゴになる。ヤゴの時は水中で過ごし、ボウフラなどの小さな生き物を食べ、脱皮を繰り返し成虫へと羽化する。成虫になったトンボは稲に付く害虫を食べてくれるので、昔から益虫として人間に信頼され役立っている。
ミヤマアカネの雄は、全身が真っ赤になり日本一美しいトンボといわれている。トンボも人も同じ地球の仲間、共存共栄できる環境を守っていきたい。
写真・文:吉田文雄
※写真は本紙をご覧ください。
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