近年、記録的な猛暑や大型台風、集中豪雨が頻発するなど、世界的な気候変動は危機的な状況にあります。こうした状況を踏まえ大和市は、令和4年4月に「大和市気候非常事態宣言」を表明しました。気候変動の要因とされる地球温暖化に対処するため、持続可能なまちづくりを進めています。
今号では、温室効果ガス削減の現状のほか、日々の暮らしの中でできる脱炭素の身近な取り組みについてご紹介します。
◆温室効果ガス削減のいま
市は地球温暖化対策として、市内の温室効果ガス(二酸化炭素やメタン、フロンガスなど)を2030年度までに、2013年度比で46パーセント削減することを目指しています。2020年度時点では、23・2パーセントの削減を達成。部門別では、工場などの「産業」のほか、商業施設やオフィス、学校、病院など「業務その他」で削減が進んでいる一方、「家庭」や「運輸」の削減が課題となっています。
・温室効果ガスの排出状況(部門別)
※グラフは本紙をご覧ください。
◆暮らしの中の脱炭素
暮らしの中でのちょっとした取り組みからでも、温室効果ガスの削減につなげていくことができます。国などではこうした身近な取り組みを指す通称「デコ活(※)」を紹介し、一人一人が脱炭素に向けた新しい豊かな生活を送ることを勧めています。
(※)脱炭素(Decarbonization(デカーボナイゼーション))と、環境によいエコ(Eco(エコ))を組み合わせた「デコ」の活動。
◇シャワーヘッドが未来につながる
水をお湯に変えるにはたくさんのエネルギーが必要です。節水型シャワーヘッドへの付け替えでガス・水道のコストを削減。
◇食べ残しゼロでエコ
必要な食べ物を必要な分だけ。食品ロスの削減でごみが減ります。
◇宅配便は一度で受け取り
宅配便の再配達で生じる排気ガスを削減。受け取り時間の指定や宅配ボックスなどの活用で自分の時間も大切に。
◇サステナブルファッションであなたもおしゃれに脱炭素
衣類は長く着られるものを。長期間の利用で廃棄量を少なく。手放すものはリサイクルへ。
暮らしとつながる脱炭素アクション「デコ活」はこのほかにもあります。地球に優しい生活について考えてみませんか。
◇こんな補助もあります
市は、現在住宅用太陽光発電設備や蓄電池、燃料電池(エネファーム)の設置に対して補助金を支給しています。また、県でも1キロワット当たりの電気代がお得になる「0円ソーラー」を紹介しています。補助の要件や金額など詳しくは各ホームページをごらんください。
問い合わせ:市役所環境総務課地球環境係
【電話】260-5493【FAX】260-6281
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