◆持続可能な地域公共交通のために
地域公共交通の維持・確保に向けて、現在市で行っている「おだタク・おだチケ実証事業」や、新たな技術への挑戦などについて、市内を運行するバス事業者の伊豆箱根バス、神奈川中央交通、箱根登山バス、富士急モビリティと意見交換を行いました。
《おだタク・おだチケ実証事業の拡大》
移動支援の取り組みとして令和5年11月に開始した「おだタク・おだチケ実証事業(第1弾)」。利用者へのアンケートでは、主に通院や買い物に利用されており、満足・やや満足が9割を超え好評です。対象地区内での運行がある富士急モビリティ、神奈川中央交通からも、「検証にはまだ時間が必要だが、市民の関心の高さがうかがえる」「利用者の利便性向上につながっている」と評価いただきました。
4月からの第2弾は、対象地区の拡大など事業内容を見直しています。(詳しくは本紙6ページ)
《運転士不足解消に向けた新しい技術》
運転士不足が深刻化しているバス業界で、解消の切り札の一つとして期待されているのが、自動運転技術です。伊豆箱根バスが参画されている、産官学連携による三島市などでの実証事業や、神奈川中央交通が平塚市と取り組んだ実証実験など、県内外での意欲的な試みについて、現場での課題なども含めお話しいただきました。
本市でも、県や民間事業者と連携し、まずは実証実験の実施に向けて検討していきます。
《市民の移動手段を守るために》
持続可能な公共交通ネットワークの構築は、全国的な課題であり、各地でさまざまな挑戦が始まっています。タクシーが不足する地域で、一般ドライバーが自家用車に有料で客を乗せる「ライドシェア」がこの4月に開始されたのもその一つ。
本市においても、公共交通を取り巻く環境は厳しい状況です。市民の移動手段を守るため、実験・検証・実装を繰り返し、新しい仕組みや技術をフル活用して、持続可能な地域公共交通の実現を目指していきます。
市ホームページや動画配信では、より詳しい情報をお知らせしています。
小田原市長 守屋輝彦
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