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市長コラム

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神奈川県平塚市

◆日頃から備える
・落合克宏
先月末から今月初め、日本列島に居座った台風10号。台風の中心から離れた平塚市内でも、大きな被害が発生しました。被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
この台風によって、転倒による人的被害の他、住家では、土砂崩れなどによる損壊や、床上浸水・床下浸水などの被害が確認されました。平穏な日常が一変し、途方に暮れている市民の方の話を伺い、災害に強いまちづくりに向けた思いを新たにしました。
引き続き、台風による大雨に注意が必要です。いざというときに備え、ハザードマップを手に、避難所までの経路などを歩いてみませんか。被害が予想されるときには、気象や避難の情報を基に、早め早めの行動を心掛けてください。
さて、国は8月8日、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を初めて発表しました。これを受け、防災グッズ(写真)を再点検した方も多いのではないでしょうか。水や食料の備蓄、家具の転倒防止は身を守る大切な防災対策です。発表後、市内の店頭の防災グッズが品薄なのを見て、意識の高まりを感じました。
しかし、東京大学総合防災情報研究センターの調査によると、大きな揺れが想定される地域に住む方の約8割が、臨時情報を認知したものの、そのうち約2割は特段の防災行動を取らなかったそうです。その現実に危機感を覚えました。
備えあれば憂いなし。災害時には、正確な情報や知識に基づいて、冷静かつ適切に行動できるよう、日頃から備えておきましょう。

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