文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]宮ケ瀬ダムからの贈りモノ(2)

4/30

神奈川県愛川町

◆宮ヶ瀬ダム5つのやくわり
1 県下16市5町の水がめとして
私たちの暮らしに水は不可欠な存在です。日照りが続き川の水量が少なくなったときのためにダムは水を貯めています。
箱根の芦ノ湖とほぼ同じ量の水を貯めることができる宮ヶ瀬ダムは、横浜市や川崎市を含む神奈川県下16市5町に水道水を供給。
県内の多くの家庭が利用する水を供給している宮ヶ瀬ダムはまさに神奈川県の水がめとして重要な役割を果たしています。

2 水力発電も
宮ヶ瀬ダムでは、貯めた水を利用して水力発電も行っており、ダムから勢いよく放流される水のエネルギーは、私たちの暮らしに豊かさや便利さをもたらす電気をつくることに利用されています。
ダム下流にある2つの発電所では放流水を利用し、一般家庭の約21,000世帯分の電気を発電できます。

3 洪水を防ぐ
台風などで大雨が降ると、川があふれて洪水や土砂崩れなどの大きな被害を引き起こすこともあります。
宮ヶ瀬ダムの役目は大雨のとき、流れ込む水を一時的に貯めて安全な水量だけを下流に流すことで、中津川流域や相模川下流域の人々を守ることです。100年に1回の確率で起こる大洪水では、1秒間に1,700立方メートルもの水が流れ込むと予想されていますが、そのうち1,600立方メートルをダムでせき止めることができます。

相模川水系の3つのダムによる効率的な総合運用
ダムの上流で降った雨は、最終的に各ダムの貯水池に集まって流れてきます。
相模・城山ダムは「貯まりやすいが、たくさん貯められない」、宮ヶ瀬ダムは「たくさん貯められるが、貯まりにくい」という特徴があります。
この特徴をうまく活用できるように、2つの導水路(「道志導水路」と「津久井導水路」)を使って、ダムに効率良く貯めたり、下流河川に必要な水を流したりすることで、水資源の有効活用を図っています。
※詳細は本紙をご覧ください。

4 川の環境を正常に保ちます
雨が少ないと川の水量が減り、魚などの生き物が死ぬなど健全な川の環境を保つことが難しくなってしまいます。こんなときダムは貯めておいた水を川に放流して必要な水を補給し、川の水が少なくなることを防ぎます。川に流れる水量を正常に保つことで、川に住むさまざまな生き物や人々の健康を守ることにもつながります。

5 観光スポットとして
・全国的にも珍しい定期観光放流(4月~11月)
日時:毎週水曜、第2・4金曜、第2日曜 午前11時~、午後2時~
宮ヶ瀬ダムで行われている観光放流は、放流量が1秒間に30立方メートル、放流時間は6分間におよびます。
まさに想像を絶する水量が織り成す、ダイナミックな人工瀑布。「ゴゴーッ」という轟音とともに、2本の白い水の筋がどんどん太くなり、その流れ落ちた先の川底からは、水しぶきがまるで煙のように舞い上がります。
晴れた日は美しい虹も架かるこの壮大なショーを一目見ようと、多くの観光客が訪れています。

・石小屋ダムあっての観光放流
石小屋ダムは宮ヶ瀬ダムの下流に位置する副ダムで、宮ケ瀬ダムの放流水の減勢や発電、津久井導水路のための水位確保のために建設されました。現在の宮ヶ瀬ダムの観光放流ができるのはこの副ダムがあるからなのです。
平成5年に工事着手し、平成8年に完成 。名称は一般公募で名付けれられました。デザインは中津渓谷の景勝地、石小屋にちなんだもので、ダム外観は自然石調で中津渓谷のイジを表現しています。

・宮ヶ瀬ダムならではの魅力
愛川町郷土資料館 藤田館長
宮ヶ瀬ダムは、かつての中津渓谷がそうであったように、たくさんの方々が訪れる憩いの場にもなっています。
治水や利水といったダムの機能面だけでなく、このような観光スポットとしての側面を持つところも、宮ヶ瀬ダムならではの魅力と言えるのではないでしょうか。

・宮ヶ瀬ダム 水とエネルギー館
ダムや水資源、エネルギーに関する豊富な情報が揃う体験型のアミューズメント施設です。楽しみながら学習するのがコンセプトで、ユニークな仕掛けが施されています。

・楽しめる乗り物がいっぱい!
宮ヶ瀬ダムでは、工事中に活躍したダンプトラック搭載型インクラインの一部を活用した「宮ヶ瀬ダムインクライン」や県立あいかわ公園やダムの景色を車窓からゆっくり楽しめるロードトレイン「愛ちゃん号」などの乗り物が運行されています。

・「宮ヶ瀬ダムナイト放流」
宮ヶ瀬ダムでは、全国のダム観光の取り組みとしても珍しい、夜間放流を行う「宮ヶ瀬ダムナイト放流」を毎年開催。色とりどりのライトアップと音楽の演出をまとったダイナミックな放流、ドラマティックな打ち上げ花火、さらには地元にゆかりのあるミュージシャによるライブ演奏など、さまざまな演目を楽しみながら、ご当地フードなど屋台グルメを堪能することができます。

・フーチング階段の特別開放
毎年4月に県立あいかわ公園で開催される「あいかわ公園つつじまつり」では、宮ヶ瀬ダムの観光放流や普段は入れない「フーチング階段」の開放なども行われ、たくさんの来場者でにぎわいます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU