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能登半島地震から防災を考える~被災地派遣職員の体験より

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神奈川県横浜市

横浜市は、石川県輪島市・志賀町・珠洲市等に横浜市職員を延べ1,404人(3月14日現在)を派遣し、さまざまな支援を行っています。被災地に赴いた職員より、現地の様子や日頃の備えについてお伝えします。

■痛感した、水の大切さ
水道局給水サービス部洋光台水道事務所 石井和宏

石川県輪島市・志賀町で、福祉施設や避難所の受水槽や給水タンクへ給水車で水を運搬しました。道路は亀裂や段差が多くあり、周辺の家屋が多く倒壊していて、運転が大変でした。
現地はライフラインが長く断絶し、想像以上に厳しく、苦しい状況でした。有事に備え、ご家庭で1人1日3リットル、3日分で9リットルの飲料水の備蓄を必ずお願いします。使った分だけ新しく買い足すことで、常に一定の量を備蓄しておくローリングストック法がおすすめです。
また、給水時には、取っ手付きの飲み口の大きなペットボトルや非常用給水容器があると早く水を入れられ、持ち運びも楽です。10リットルの水を入れるのに、大きい口だと約30秒ですが、2リットルのペットボトルのような小さい口だと約2分かかります。ぜひご準備ください。避難所では、被災者の方が給水や洗濯などで譲り合い、助け合う場面を多く見かけました。日頃からの地域のつながりが、有事の際も非常に重要だと感じました。

■基本的な備えをしっかりと
保土ケ谷区福祉保健センター 高齢・障害支援課 保健師 二階堂紀子

石川県珠洲市で、被災された方への健康相談、避難所の衛生対策などを行いました。上下水道が使えず、飲料水は定期的な配給を待ち、生活用水は雨水や山の水を使用するという困難な状況でした。長引く避難生活から「いつ仮設住宅に行けるのか」「これからの生活はどうなるのだろう」と大きな不安を抱える方、在宅でも精神的ショックや怪我で心身のケアが必要な方が多くいらっしゃいました。
被災地で支援をする中で、水や食料の備蓄、家族間の緊急連絡先の共有など、基本的な「備え」の大切さをあらためて体感しました。また、日頃から地域の防災拠点の訓練に行き、避難時の状況を疑似体験すること、地域の人と気軽に話せる関係をつくることも、有事の際に心強い支えになることを感じました。
また、持ち出し品として「お薬手帳」をご準備ください。かかりつけの医院・薬局が営業できなくなってしまい、別の病院に行くことになるケースもあります。有事の際、すぐ持ち出せるようにしてください。

問合せ:
・被災地支援について…総務局危機管理課【電話】045-671-2171【FAX】045-641-1677
・水道局職員の派遣について…水道局総務課【電話】045-671-3106【FAX】045-212-1155
・保健師の派遣について…健康福祉局福祉保健課【電話】045-671-4069【FAX】045-664-3622

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