■脂質異常症って何?
海老名総合病院贄正基血液中の脂質の値が基準値から外れた状態が「脂質異常症」です。以前は高脂血症と呼ばれていました。
身体のなかには4種類の脂質(中性脂肪・コレステロール・リン脂質・遊離脂肪酸)があります。脂質には身体を健康に保つための重要な役割があり、一定量を体の中に維持する必要があります。肝臓で作られたコレステロールは「LDL(悪玉)コレステロール」によって血管を通して全身に運ばれます。余分なコレステロールは「HDL(善玉)コレステロール」によって回収され、肝臓に戻ってきます。しかし、両者のバランスが崩れると血管の壁にコレステロールがたまり、動脈硬化の原因となります。
脂質異常症は血液検査で診断できます。健康診断の結果で、LDLコレステロールが「140ミリグラム/デシリットル以上」、HDLコレステロールが「40ミリグラム/デシリットル未満」、中性脂肪が「150ミリグラム/デシリットル以上」と指摘された時は主治医に相談しましょう。血管はきれいに保つことが大切です。
このコーナーは、海老名市医師会が健康をテーマにした情報を提供します。次回は10月15日号に掲載予定。
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