■市債(借入金)残高…連続減
一度に多額の支出を必要とする公共事業の財源を確保するため、市債(借入金)を活用しています。世代間の公平性や返済額・借入額のバランスなどに留意して管理しながら借り入れを行った結果、一般・特別会計の市債残高は、引き続き減少しました。
◇一般会計+特別会計
平成30年度…766億円
令和元年度…724億円
令和2年度…692億円
令和3年度…642億円
令和4年度…609億円
◇一般会計
平成30年度…357億円
令和元年度…341億円
令和2年度…334億円
令和3年度…308億円
令和4年度…300億円
■財政健全化指標
財政破綻を未然に防ぐために算定・公表している指標は、いずれも健全化が必要な基準を大きく下回っており、健全です。
指標…全て健全
資金不足比率を除く指標は、標準財政規模に対する割合です
▲=マイナス
(注)鎌倉市のカッコ内の数値は、その指標比率を示す参考値です
◇赤字はどのくらい?(実質赤字比率)
一般会計等の実質赤字の割合
早期健全化基準:11.49% 財政再生基準:20%
本市の数値:赤字なし(▲9.98%)
◇全会計の赤字はどのくらい?(連結実質赤字比率)
全会計の実質赤字の割合
早期健全化基準:16.49% 財政再生基準:30%
本市の数値:赤字なし(▲14.5%)
◇返済が重くはない?(実質公債費比率)
一般会計等の市債返済額の割合
早期健全化基準:25% 財政再生基準:35%
本市の数値:1.0%
◇借金の程度はどのくらい?(将来負担比率)
市債残高など将来負担すべき借金の割合
早期健全化基準:350%
本市の数値:負担なし(▲28.7%)
◇公営企業の赤字はどのくらい?(資金不足比率)
事業規模に対する資金不足額の割合
経営健全化基準:20%
本市の数値:不足なし(▲38.16%)
■市の財政状況(総括)
令和3年度決算と比較して、市民税の増加などにより税全体で見ると、歳入は増額となりました。しかし、今後も物価高への懸念などから、財政状況は必ずしも楽観視できるものではありません。
市税などの一般財源に占める固定経費の割合(経常収支比率)は依然94.0%と高く、福祉にかかる経費などが年々増加傾向にあります。今後も、既存の行政サービスの見直しや受益者負担の適正化も含め、行財政改革を進めていきます。
■ふるさと納税により市税が流出
ふるさと納税制度は、全国各地から寄附を受けることにより、市の財政収入が増える反面、市民が他の自治体に寄附をした場合には、税に対する控除が受けられるため、本市に入るはずの税収入が減ることとなります。
市では、実施中の「鎌倉スクールコラボファンド」(12面)などのガバメントクラウドファンディングを積極的に活用するなど、市民の皆さんにも寄附先として本市を選んでいただけるよう、制度の充実に努めていきます。
問合せ:財政課ふるさと寄附金担当
【電話】61-3845
問合せ:財政課
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