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進メ、鎌倉ペンギン

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神奈川県鎌倉市 クリエイティブ・コモンズ

「Society5.0」の時代をしなやかに泳ぐ子どもたちを育む

鎌倉市教育委員会

■第17回社会の課題を「自分事」として考える子どもたち
学校訪問では、先生たちからお話を聞くだけでなく、授業の邪魔にならないように子どもたちとおしゃべりすることがあります。私が教育長と分かると「陳情」する子がいて、先日は「小学校で鉛筆じゃなくて、シャープペンシルを使えるようにしてください!」と訴えられました。
一方、別の小学校では、6年生の総合的な学習の時間に、「私たちのワクワク・モヤモヤ探究」と題した課題解決型学習で、「学校でシャープペンシルを使ってはいけないのか」を発表したグループがいました。
シャープペンシルと鉛筆のコスト比較をグラフにしたり、オンラインフォームでアンケートを取りニーズを分析したり、近隣の学校の使用状況を紹介したりと、さまざまなエビデンス(根拠)を用いつつ、教員や保護者の立場にも配慮して、その優位性を提案していました。プレゼンや資料も素晴らしく、とても聞き応えのある発表でした。
何かの壁に阻まれたとき、誰かにその壁を取り払ってもらおうと考えるのではなく、自分たちでその壁、つまり社会や地域の課題は解決できると信じ、必要な情報を集め、仲間と協働して行動に移すことができる子どもたちを育てたいと私は思っています。
現在、本市では教育大綱の改訂に向けた議論が始まっています。5月には鎌倉エフエムと一緒に、「10年後の鎌倉の学校はどうなっていてほしい?」をテーマに小学生と議論する「こどもミライミーティング」を行いました。
子どもたちからは、「学ぶ場所や内容を自分で選びたい」「もっと自由に学びたい。だけど、自分に責任もある」「鎌倉の未来を作るのは僕たち」など、自身の学びや鎌倉の未来を「自分事」として考える意見も出てきました。
子どもと接するとき、「子どもは言わなければやらない」「学びとは大人が与えるものだ」ではなく、「子どもには自ら学ぶ力がある」「子どもたちが自ら学び取ることを大人が支える」といった子どもの主体性を信じ育んでいくことを、常に考え続けていかなければならないと思います。
[教育長・高橋洋平]

教育委員会の取り組みを紹介する、「進メ、鎌倉ペンギン」note版は鎌倉市教育委員会note(外部サイトへリンク)で検索を!

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