■「あわら市文化財保存活用地域計画」の策定を始めました
少子高齢化をはじめとした社会構造の変化により、市内の祭りや風習、文化財の継承が危機的状況にあります。
「文化財保存活用地域計画」は、地域の活力を高めるためのマスタープランとアクションプランで構成され、文化財所有者が維持、管理していくだけでなく地域社会全体で文化財を「守り」「活用し」「伝承する」体制を構築し、文化財の継承と地域の活性化を目指すものです。
あわら市では、今年度から令和7年度にかけて計画策定を行います。文化財は特別なものではなく、身近にあるものです。計画策定にはそれらを知ることから始めます。ぜひ、皆さんの身近にある大切なものを教えてください。
■学芸員コラム第12回 歴史遺産を未来に生かす提案
今年6月から文化財調査員として郷土歴史資料館に勤めるようになり、あわら市には歴史遺産がたくさんあることを知りました。
まず、遺跡が250カ所以上あります。これほど遺跡が多いということは、遥か太古の昔から、あわら市がとても住みよい環境であったことを証明しています。
中でも桑野遺跡出土(くわのいせきしゅつど)の玦状耳飾類(けつじょうみみかざりるい)は、年代の古さ、出土量の多さで日本一を誇ります。さらにあわら市を含めた旧坂井郡は、現皇室の直接先祖とされる継体天皇の出身地であり、吉崎御坊は浄土真宗が大躍進したきっかけの地です。
こうした素晴らしい歴史遺産を内外に広く発信することで、あわら市の知名度が向上し、観光などに活かせるのではないかと思います。
田嶋正和(たじままさかず)
問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp
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