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愛される夏の風物詩 金津祭

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福井県あわら市

市の無形民俗文化財「金津祭」が、7月13日から15日までの日程で行われました。
祭りのメインである中日祭では、稲荷山区の神社神輿や、古区の「金津城城主溝江(みぞえ)長氏公(ながうじこう)」、脇出区の「越後の龍上杉謙信(うえすぎけんしん)」、中央区の「義経(よしつね)(屋島)」の3基の人形山車が、金津地区を巡行。各地区の本陣飾り物の前で太鼓や踊りを奉納しました。
体に響く迫力満点の太鼓演奏や、元気でかわいらしい子どもたちの踊りに、多くの見物客が見入っていました。
昨年に引き続き、今年も3基の山車が金津神社前に集結。雨が降りしきる中、多くの人々が勇壮な山車の姿を写真に収めていました。
前夜祭には、金津神社境内特設ステージで「響宴(きょうえん)」が行われました。市内で活動する太鼓や祭囃子の団体による演奏が次々に披露され、金津祭の幕開けをにぎやかな音色で彩りました。

■本陣飾り物コンクール
本陣飾り物の歴史は江戸時代までさかのぼり、参勤交代で本陣に泊まる殿様や役人の労をねぎらうため、商人たちが日用品で飾り物を制作したことが始まりといわれています。
コンクールは昭和35年に始まり、金津地区の18地区が毎年テーマを考え制作し、出来栄えを競います。
今年は、廃材を新たなものに生まれ変わらせるSDGsの観点で本陣飾り物を制作する地区があり、伝統と新しい発想の融合が見られ、見応えのあるコンクールでした。
金津本陣IKOSSA、北陸新幹線芦原温泉駅改札前、セントピアあわら、新富・天王・新・六日・水口・古区の本陣(常設展示場)で作品の一部を展示します。
市長賞:天王/Do能登(not)giveup北陸のとのとりヤマセミ
市商工会長賞:新/蓮如上人
市観光協会長賞:古/あわら湯の舞
県観光連盟会長賞:八日/光る君へ紫式部まひろ越前へ
県商工会連合会長賞:六日/九蓮宝燈
市議会議長賞:新富/金津まつりで水仙か~にバル
榛ノ木原/あわら市公式キャラクター
十日/光と影の金剛力士像
下八日/願いを叶えよう神龍(シェンロン)
坂ノ下/アイリスブリッジ
稲荷山/祝芦原温泉駅新幹線開業ようこそあわらへ!
上八日/恐竜BBQ
脇出/鎮守森オオ木莬(オオミミズク)
春日/いカニも!!
中央/源平合戦屋島の戦い扇の的
水口/朝倉象棋醉象
旭/五輪マーク
東/出没熊ったなあ!!

■金津祭を終えて
金津祭保存会会長 笹原修之(ささはらのぶゆき)さん
多くの人でにぎわいをみせた金津祭。その伝統ある金津祭を支えた一人である金津祭保存会会長にインタビューしました。

問1.金津祭保存会会長になられた経緯を教えてください。
答1.元々、保存会の一員として活動をしてきましたが、前任の達川会長が退任されるのをきっかけに「若い世代で金津祭を盛り上げてほしい」とバトンを渡されました。

問2.金津祭を終えての感想を教えてください。
答2.
2年前から取り組んでいる3基の山車集結は、保存会役員をはじめ、多くの人に支えられて無事成功することができました。
また、今年から祭りのエリア内に休憩所や仮設トイレを設置し、地元住民だけでなく、初めて金津祭に訪れる人も楽しめるよう工夫しました。
今後も進化する金津祭を楽しんでほしいです。

問3.今後の展望を教えてください。
答3.
少子高齢化などで、今までの形で山車番をすることが難しくなってきています。しかし、山車当番区に1人でも子どもがいたら、山車番を体験させてあげたいと思っています。
山車巡行という守るべき文化は守りつつ、時代に合わせた祭りの在り方を各地区や各ブロックと考えていきたいと思っています。

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