■認知症になっても大丈夫だよ。といえる地域へ
認知症は、高齢になるに伴って、誰でも発症する可能性がある「脳の病気」です。勝山市の介護認定申請の主な原因疾患別状況では、35%と一番多い疾患になっています。
令和4年度 介護認定申請の主な原因疾患別状況
高齢化率が高い勝山市では、身近な病気です。認知症は、もの忘れや妄想、徘徊などの症状がある場合、介護する家族も大変な思いをされることがあります。
▽認知症の家族の思い
認知症の介護は24時間365日続き、大変だけど、理解してもらえるのか不安で、近所や地域の見守りなどの支援を求めにくいです。
認知症になっても、本人や家族が安心して生活できるために、市では認知症の方や家族への温かい応援者(認知症サポーター)を養成しています。
◆認知症サポーター養成講座
認知症について正しく理解してもらうため、認知症の病気や認知症の方への対応方法などをお伝えする講座を開催しています。
地域や職域、小中学校など、地域の皆さまで開催を希望される方は、地域包括支援センターまでお問合せください。
◆認知症サポーターの活動
認知症サポーターは、無理のない範囲で意欲的に、認知症のある方やその家族を応援しています。
▽活動事例(1) ロバ隊長 作成・配付
認知症の正しい理解を市民に広めるため、オレンジのロバ隊長(認知症支援キャラクター)のマスコットを作成し、認知症サポーター養成講座受講者に配布しています。
▽活動事例(2) 「認知症Cafe」へ参加
認知症のある方やその家族、もの忘れが心配な方など、認知症に関心のある方なら誰でも、気楽に集まり話ができる「認知症Cafe」に一緒に参加し、参加者の話を聞いて交流し、見守りを行っています。認知症に関する難しい相談の際は、専門スタッフにつなぐなど、サポーターができる範囲で活動をしています。
▽活動事例(3) 認知症フェアへ参加
認知症について正しい理解を地域へ広めるため、昨年9月、認知症フェアを開催しました。
たけとう病院の武藤寛院長の講話や、各コーナーを設置し、認知症について考える機会を設けました。認知症サポーターや認知症の方、介護している家族などが運営スタッフとして活躍し、フェアを盛り上げました。
「認知症サポーターが絵本を使って、認知症の方への声かけをお伝えしました」
◆認知症サポーター大募集
一緒に活動してくださる方を募集しています。関心のある方は地域包括支援センターにご連絡ください。
▽認知症サポーターの声
参加しながら、自分も認知症の情報が得られてためになります。
話を聞くことしかできないけど、少しでも役に立てるならと思い活動しています。
◆認知症総合相談窓口(地域包括支援センター)
「自分のもの忘れが心配」「認知症にどう対応していいの?」「認知症介護に疲れた」などのお困り事はお気軽にご相談ください。
問合せ:地域包括支援センター(すこやか)
【電話】87-0900
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