◆12月3~9日は「障害者週間」です
「障害者週間」は、国民一人ひとりが障がい者への理解を深めるとともに、障がい者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした週間です。敦賀市では、障がいのあるなしに関わらず、すべての住民が個性を活かし、支援の受け手や支え手という関係性を超え、共に支え合いながら自立した生活ができる「地域共生社会」の実現を目指しています。その実現に向け、何ができるか考えてみませんか。
▽「バリアフリー」の「バリア」とは?
「バリア」とは、英語で「障壁」を意味しており、「バリアフリー」とは社会の中にある様々な障壁を取り除く(フリーにする)ことをいいます。
もともとは建築用語で段差などを取り除く意味として使われていましたが、今は、「あらゆる人が社会に参加できるよう、すべての分野のバリアを取り除く」という意味で用いられています。
▽4種類のバリア
障がいのある人が社会の中で感じているバリアは、大きく4種類に分けられると言われています。
(1)物理的なバリア
公共交通機関や道路、建物などを利用する人に対して不便さを感じさせる物理的なバリア(出入口の段差や点字ブロック上にある自転車など)
(2)制度的なバリア
その人が持っている力を出す機会を社会の制度やルールにより奪われているバリア(就職試験が障がいを理由に受けられないなど)
(3)文化・情報面でのバリア
情報の伝え方が十分ではないため、必要な情報が平等に得られないバリア(音声情報が出ないタッチパネル式操作盤など)
(4)意識上のバリア
偏見や差別、無関心など、困難さがある人を受け入れないバリア(障がいがある人への心無い言葉や誤った認識など)
◆心のバリアフリーが大切!
意識上のバリアをなくすために大切なことは、一人ひとりの「心のバリアフリー」です。
バリアを感じている人の立場になって考え、困っている人に気が付いた時は、声をかけるなどの行動を起こすことが大切です。
相手の気持ちを尊重し、一人ひとりが心のバリアフリーを実践することで、バリアのない社会を広げていきましょう。
◆困りごとはまずご相談ください!
どんな相談でも断らずに受け止めます。
相談の内容によっては、対応にふさわしい機関と連携を図ります。
◆令和5年4月から「敦賀市重層的支援体制整備事業」がスタートしました。
少子高齢化に伴い、生活のスタイルが変化する中で、いわゆる「8050問題」や「ダブルケア」など、個人や世帯がさまざまな生活上の課題を抱えるようになり、これまでの「高齢者、障がい者、子ども、生活困窮者」といった対象者ごとの支援体制だけでは、対応が困難になってきています。
「敦賀市重層的支援体制整備事業」は、困っていることや心配なことについて、関係する機関みんなで一つのチームを作り、解決策を一緒に考え、支援します。
▽支援体制のイメージ
既存の相談窓口を活用し、関係機関の連携を強化していくことで支援体制の充実を図ります。
問合せ:地域福祉課
【電話】22-8118
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