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開設50周年 福井市中央卸売市場ってどんなトコ?(1)

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福井県福井市

皆さんは、「福井市中央卸売市場」を知っていますか。一般には開放されていないエリアが多いため「何をしている場所なのか分からない」という人もいるかもしれません。
また、流通が多様化している現代。「なぜ卸売市場が存在するのか」と、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、昭和49年に開設され、今年で50周年を迎える中央卸売市場をテーマに、市場が果たしている役割や市場で日夜働く人々の思いを紹介します。

※漫画は、本紙またはPDF版をご覧ください。

[1]スーパーマーケットにやってきた親子
「今日の夕飯はお刺身にしよう!」
「やったー!マグロが食べたい!」

[2]
「青森産に長崎産のマグロ。スーパーの人が全国の漁師さんのところに買いに行ったの?」
「うーん……どこから仕入れたのかしら?」

[3]
「さすがに青森や長崎までは買いに行けないよ~。」
「あっ、店員さん!」

[4]
「大和田にある「福井市中央卸売市場」から仕入れているよ。朝早く市場に行くと、全国や世界各地から運ばれてきたたくさんの魚が並んでいるんだ。」

[5]
「市場では、「仲卸業者」さんがプロの目で品質をチェックし、市場内にある自分の店で、スーパーなどが買いやすい量、大きさになるように小分けして、販売しているんだよ。スーパーは、仲卸業者さんから魚を買っているんだ。」

[6]
「へ~、じゃあ仲卸業者さんが漁師さんから魚を買っているの?」

[7]
「「卸売業者」さんから買っているんだよ。卸売業者さんは、全国や世界各地から魚を集めて、「せり」と呼ばれる「一番高い金額を付けた人が購入できる」方法などで、漁師さんに代わって魚を売っているんだ。魚のせりは、朝の4:30から行われるよ。」
「朝の4:30?!」

[8]
「僕がまだ寝ている時間だ。たくさんの人が早起きして働いているおかげで、おいしい魚を食べることができるんだ。」

[9]
「私たちの手元に届くまでに、そんなに多くの人を経由しているとは知らなかったわ。でも最近は直売所とかインターネット通販も人気よね。市場って必要なのかしら?」

[10]
「確かに、直売所には旬の食材が並ぶことが多く、生産者の顔も見えて、新鮮で安心安全な食材が手に入りますよね。
でも福井で生産されていないものや、旬の時期じゃないものは、手に入りにくいと思ったことはありませんか。」

[11]
「夕食にマグロが食べたいけど、直売所で買えなかった場合、例えばネットでマグロを探して購入し、届くまで待つことになります。その日にマグロを食べることは難しそうですね。
つまり、もしも卸売市場がなかったら、消費者の皆さん1人1人が、食材が必要になる度に、世界中の生産者の中から良さそうな相手を見つけて直接買いに行ったり、配達されるのを待ったりしなければならなくなります。それでは時間も手間もかかって、とっても大変ですよね。」

[12]
「確かに、スーパーには年中いろいろな食材が並んでいて、欲しいものを買うことができているわ。
それも市場のおかげで、市場あっての食卓ってことね。」
「そうだね!」

[13]
「ちなみに、市場の中にある「ふくい鮮いちば」というところで、一般の人も買い物や飲食が楽しめますよ。」
「そうなんですね!早速行ってみます!」
※「ふくい鮮いちば」以外の場所は、一般の人は立ち入ることができません。

中央卸売市場は、私たちの毎日の食生活に欠かすことのできない野菜・果物・魚などの生鮮食料品とその加工品、切り花などを、全国や世界各地から集め、品数や値段をうまく調整し、安全にできるだけ早く多くの家庭に届ける役割を果たしています。
普段、意識することはあまりないかもしれませんが、市場は実は毎日の食卓を支えている身近な存在です。
次のページでは、ベールに包まれている市場の施設や関係者の思いを紹介します。市場をより身近に感じ、行ってみたくなること間違いなしです!

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