11月11日は介護の日
ノーリフティングケアとは、持ち上げない・抱え上げない・引きずらない介護のことです。介護する人の身体への負担だけでなく、介護される人にとっても力任せの介助による身体的・精神的負担を減らすことができます。
■安全で働きやすい職場づくり
福岡県では、介護に関わる職員が安全で働きやすい職場をつくることを目的としてノーリフティングケアの普及促進を図っています。現在、県内約60施設で人力のみでの介護を見直し、福祉用具を活用するなど、職員が安全で働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
◆福祉用具を使ったケアの例
◇スライディングボード
主にベッドと車いすを移乗するために使います。座ったまま移乗できます。
◇介護用リフト
移乗や移動をサポートします。介護者の腰痛のリスクを大幅に軽減します。
■自宅でもノーリフティングケアは実践できる?
福祉用具を活用することだけでなく、身体に負担のかかる作業を見直すこともノーリフティングケアのひとつです。在宅介護にもノーリフティングケアが広がることで、介護を行う家族の負担を減らし、介護が必要になってからも住み慣れた自宅で生活できる可能性が高まります。
◆見直してみよう 工夫でできる!ノーリフティングケア
無理な姿勢で介護をしていませんか?ベッドの高さが低かったり、よく使うものが低い位置にあったりしませんか?少しの工夫で、身体への負担を大きく減らすことができます。できることから見直してみましょう。
◇作業を見直す
・食事などを介助するときは回転する椅子に座り、中腰や腰をひねることを避ける
・重い物は台車で運ぶ
・柄の長いほうきで掃除する
・伸縮性のある動きやすい服装で介護を行う
◇環境を見直す
・使用頻度が高いものは、手が届きやすい位置に置く
・転倒を防ぐため、配線コードなどの位置を見直す
・浴室は洗剤が残らないようしっかり洗い流すなど、滑らない環境を作る
◇自分の身体をケアする
・体操やストレッチをして柔軟性を高める
・スクワットをして作業姿勢を安定させる
問合せ:介護支援課 介護保険係
【電話】64-1555
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