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自治体の皆さまへ

【特集】自分らしい生活を送るために(1)

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福岡県久留米市 クリエイティブ・コモンズ

■住み慣れた「まち」で暮らしていく
誰もが年齢を重ねると、心と体の状態が変化していきます。自分らしく元気に暮らし続けるために久留米市が行っている取り組みを紹介します。

◆「通いの場」が介護予防に
高齢者が住み慣れた地域で生き生きと過ごしていくには、人とのつながりや役割、生きがいを持つことが大切です。近隣の人や友人たちと気軽に集まって、一緒に体操したり、趣味活動をしたりする身近な居場所が、生きがいづくりの一つになります。社会参加の頻度が高いほど、転倒や認知症、うつのリスクが低い傾向が明らかに。地域に居場所や役割、仲間がいることがいつまでも元気に過ごすための第一歩になります。
5人以上が集まって活動する場所を「通いの場」として登録する制度ができました。「通いの場」は、生きがいや仲間作りのきっかけになり、介護予防の拠点にも。ステップ運動や会食、ボランティア、農作業などの活動で、地域住民が自由に参加できるグループが登録できます。申請書を提出し、登録すると3つの支援を受けられます。

申請条件:65歳以上の市民が5人以上で、毎月1回以上集まって活動すること
料金:無料
支援内容:
(1)団体活動を市ホームページなどに掲載
(2)介護予防教材「タオルDEこげんよか体操」のDVDとリーフレット進呈
(3)1年に3回まで介護予防についての講師を派遣
◎通いの場の登録についてはこちら
※QRコードは本紙P.4をご覧ください。

◆〔インタビュー〕仲間と楽しく過ごせる場の大切さ
◇柴刈校区でネギの包装やスーパーフード「モリンガ」の栽培、加工、販売を行う「姫の会」で活動する髙山憲行さんに話を聞きました。
東日本大震災が起き、絆を大切にする機運が広まったのに、新型コロナで人とのつながりが分断されました。そんな中、地域の仲間で集まって何かできないかと考え、活動を開始しました。
「姫の会」は、週に5~6日集まって、ネギを決められた重さで包装する作業とモリンガの栽培から販売までをしています。作業する仲間は、60歳から80歳代までの7人。今では会員で旅行に行くことを目標に作業を頑張っています。近くで集まり、仲間と楽しく過ごせる場が大切だと感じています。

◆認知症の人が安心できるまち
厚生労働省は、令和7年には認知症の人が全国で約700万人になると見込んでいます。高齢者の5人に1人の割合です。
市には、症状や気持ちを正しく理解し、本人やその家族を地域で温かく見守り支える、市民の「認知症サポーター」がいます。
市はこの取り組みをさらに進めるため、サポーターが集まり、団体として認知症の人を支える「オレンジ協力隊」の募集を始めています。スーパーマーケットや銀行などの店舗や地域の団体が支援できることを宣言し、市に登録。「久留米市チームオレンジ」として、市全体で認知症の人が安心して過ごせるまちに向けて取り組みます。協力隊は市ホームページで紹介し、ステッカーなどの目印を掲げます。認知症になっても住み慣れた地域で生活ができる環境をみんなで目指します。

◆オレンジ協力隊になるには
オレンジ協力隊は、約10人以上の団体で、その半数程度が認知症サポーターであることが必要です。認知症の人への接し方、本人やその家族に対してできる事をオレンジ協力隊養成講座で考え、活動を宣言した後、市に登録されます。養成講座を開催したい場合、市から講師を派遣します。詳しくは市ホームページを確認してください。

◇登録までの流れ
オレンジ協力隊養成講座の受講

団体として活動宣言

申請書を提出

登録決定通知書が届く

オレンジ協力隊として活動

◎認知症サポーターの養成講座についてはこちら
◎オレンジ協力隊の養成講座についてはこちら
※QRコードは本紙P.5をご覧ください。

問い合わせ先:長寿支援課
【電話】0942-30-9207
【FAX】0942-36-6845

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