■多くの人でにぎわいました
9月21日(木)の燈籠人形口開け公演を皮切りに、9月22日(金)~24日(日)まで八女福島白壁の町並み周辺で「八女のまつり」が行われました。体験イベントやマルシェ、子どもたちの遊びスペースなど多彩なイベントが行われ、多くの人がまつりを楽しみました。国指定重要無形民俗文化財の「八女福島の燈籠人形」の今年の芸題は「玉藻之前(たまものまえ)」。三味線や鼓などのはやしに合わせた巧みな人形遣いや鮮やかな衣装の早変わりに観衆からは大きな拍手と歓声があがっていました。
■歌人 菊池剣をしのぶ冬山忌
9月24日(日)、黒木町築山公園で黒木町ゆかりの歌人、菊池剣(本名:松尾謙三)の遺徳をしのぶ冬山忌碑前祭が行われました。菊池剣はやまなみ短歌会の創始者で、戦後の引き上げ時に妻の故郷である黒木町に居住し、勤めの傍らに歌を詠み、冊子「やまなみ」の編集者として活躍しました。黒木町をこよなく愛した氏の歌碑には「冬山にさへぎられたる朝日影いま街並みの一角にさす」という歌が刻み込まれています。
式典には遺族ややまなみ短歌会会員、黒木文化連名会員など市内外から約30人が参加して遺徳をしのびました。
■中秋の名月を愛でる観月会
中秋の名月の9月29日(金)、黒木文化連盟主催の観月会が黒木町「学びの館」で開催されました。
約150人が見物に訪れ、琴の演奏を聴いたり短歌や俳句、書道吟を楽しみながら、秋の一夜を楽しみました。
■南北朝時代に思いをはせる
南北朝時代に南朝方の征西将軍懐良親王に従い補佐役として九州に下向した五条頼元を始祖とする五條家。当家ゆかりの宝物を一般公開する「五條家御旗祭り」(五條家宝物顕彰会主催)が9月23日(祝)、黒木町大淵の五條家で行われました。当日は、後醍醐天皇から懐良親王に下賜(かし)された「金烏の御旗」や、南朝方の書状などを集めた「五条家文書」(ともに国指定重要文化財)などが公開されました。4年ぶりの一般公開のため、会場には市内外から約300人が見物に訪れ25代当主の五條元滋さんによる説明を聞きながら、宝物を熱心に見入っていました。
また、後征西将軍良成親王の命日とされる10月8日(日)、御陵墓のある矢部村で「大杣公園祭」が行われました。
良成親王は後醍醐天皇の孫にあたり、叔父の懐良親王とともに南朝再興のために九州各地で戦いましたが、南朝の再興かなわず、矢部の地で亡くなったと伝えられています。地元保存会による公卿唄や浦安の舞が奉納され、親王をしのびました。
■大雨災害義援金をいただきました
今年7月の大雨災害で被災された人を支援するため、(1)市行政区長会会長上嶋忠明氏(2)行政システム九州株式会社の皆さん(3)福岡県市長会会長井上澄和(すみかず)(春日市長)氏(4)NPO法人がんばりよるよ星野村代表山口聖一氏より、義援金をいただきました。三田村市長は「八女市の復興のため、有効に使わせていただきます」と感謝の意を述べました。
■台湾の大臣が八女市を視察
9月20日(水)、台湾の地方創生関連担当の大臣(国家発展委員会主任委員)きょう明きん(きょうめいきん)氏、台北駐福岡経済文化弁事処の陳銘俊(ちんめいしゅん)総領事、地方創生代表青年団、計30人が地域づくりについて学ぶため八女市を訪れました。八女市ではお茶を中心とした地域産業活性化をテーマに、茶の文化館などでお茶文化・産業の現状について学びました。八女茶の持つ深い味わいと豊かな香りに「まるで茶畑が広がるようだ。」との感想が聞かれました。今後もお茶文化を中心とした相互交流が期待されます。
※「きょう明きん」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■八女市の若者たちが活躍を報告
各ジャンルで活躍している八女市の若者たちが三田村市長に全国大会の優勝結果報告ならびに出場の報告等を行いました。
出場大会名・大会結果・所属・氏名等の詳細についてはホームページに掲載しています。
■ワインが新しくなりました
八女茶発祥から今年で600年になるのを記念して、立花ワイン株式会社が緑茶を使ったワイン「緑の雫」をリニューアルしました。星野村産のかぶせ茶を使用し、茶の苦みや香りが感じられる辛口に仕上げました。同社の商品ソムリエの森松正覚(しょうかく)さんは「お茶のワインは珍しいので、ぜひ味わってほしい」と話しました。
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