■健康コラム
慢性腎臓病(CKD)を知っていますか?[後編]
~腎臓を守るポイント~
3月号では、慢性腎臓病(CKD)の原因や症状について紹介しましたが、今回は、腎臓を守るポイントについてお伝えします。すでに腎機能が低下している場合には、かかりつけ医などに確認しながら、生活習慣の改善を図りましょう。
◇(1)生活習慣病を予防、改善する
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、CKDの原因になります。食事と運動の両面から、生活習慣の改善をしましょう。
◇(2)塩分を控える
塩分は、直接的、間接的(高血圧を介して)に腎臓にダメージを与えます。
・酸味や香辛料を利用する(レモン、すだち、酢、しそ、こしょうなど)
・練り製品、加工肉をとり過ぎない
・麺類の汁は残す
・みそ汁は、具だくさんにして汁の量を減らす
◇(3)お酒を控えめにする
お酒に合う料理には、塩分が多いもの・カロリー過多のものが多いのでその点にも注意しましょう。
◇(4)禁煙する
喫煙は腎臓だけでなくさまざまな病気のリスクを高めます。
◇(5)不必要に薬を飲まない
薬やサプリメントの中には腎臓に悪影響を与えるものもあるので、常用しているものがあれば、医師に相談しましょう
◇(6)適切な水分摂取をする
糖分を含まない、お茶などで水分を補給しましょう。
◇(7)ストレスをためこまないようにする
ストレスがたまった時は、体を動かすなどして意識的にストレスを減らしましょう。また、睡眠時間を確保して規則正しい生活を送りましょう。
◇まとめ
慢性腎臓病は生活習慣の改善や薬物療法で進行を遅らせることが可能です。そのためにも定期的に健康診断を受け、検査データに異常がないか確認しましょう。
市では保健師や管理栄養士による無料の健康相談もおこなっています。相談は予約制となっています。ぜひご利用ください。
■4月2日は世界自閉症啓発デー 4月2~8日は発達障害啓発週間です
◇皆さんに知っていただきたいこと
自閉症は「常に自分の殻に閉じこもっている状態」と考えられたり「親の育て方が冷たかったということが原因ではないか」と思われることがありますが、これは正しくありません。
自閉症の人は、脳の発達の仕方の違いから「他の人の気持ちや感情を理解すること」「言葉を適切に使うこと」「新しいことを学習すること」などが苦手です。一般的な「常識」と思われることを身につけることも苦手です。このため、真面目に取り組んでいても、誤解されることがあります。また、自閉症の人たちはとても「純粋」で、自分の感じたままに話したり、行動したりすることがあります。感覚が過敏であったり、記憶が抜群な人もいます。
自閉症の人たちにとって、周囲の人が行動や態度の意味を理解し、愛情をもって関わることで安心することができます。
自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと、理解をしていただくことは、発達障害のある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現につながるものと考えています。
問い合わせ:健康推進課保健指導係
【電話】23・1352
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