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自治体の皆さまへ

「人生会議」をしよう ~あなたのもしもの時のために~

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福岡県古賀市

人生の主役はあなただから、その幕引きの形はあなたが決める。
どんな形を選ぶか、何を選ぶかはあなたの自由。

それぞれの人生の物語を最期までとことん好きなように生きるために―

「人生会議」とは、あなたの〝もしものとき〟に備えて、希望する医療やケアを家族や友人、医療関係者などと話し合っておくことをいいます。

事故や病気などの命の危機に直面することは、高齢者に限らず、誰にでも突然やってきます。そのときに本人の意向を知らなければ、治療方針などの大きな「選択」や最期の「決定」を、家族や周りの人がせざるを得なくなり、大変な苦痛を伴います。

結論は出なくてもいい。一度決めたことが何度変わってもいい。まだしっかりしているうちに、その時々の気持ちや考えを家族や信頼できる人たち、身近な医療・ケアチームと何回も話し合い、みんなで悩み、情報の共有を繰り返すことがたいせつです。

まだ、「元気だから大丈夫」「縁起でもない」と先延ばしにせず、あなたの思いを伝え、共有する時間を作ってみませんか。

「在宅医療のススメどんな時も生きたいように生きるために」
講師:岩野 歩(あゆむ) 先生
(宗像医師会コールメディカルクリニック理事長)
・YouTube動画(粕屋医師会ホームページに掲載)
※QRコードは広報紙をご覧ください。

◆話し合いのポイント
1.かしこまらなくてもいい。
日頃の何気ない会話の中から、「人生の中で譲れないこと」や「大事にしていること」「気がかりなこと」などが見えてきます。
2.医療やケアのことは丁寧に。
・長生きするための治療は受けたい。
・痛みやつらさをとる治療だけでいい。
・長生きする治療は希望しない。など
3.思いを決めてくれる人を選んでおく。
・配偶者・子ども・親・きょうだいなど
4.最期を過ごしたい場所を決めておく。
・自宅・病院・施設など
5.話し合った人・内容・日付を記録しておく。
6.気持ちが変わったら、情報を更新する。

◆堤 啓(つつみ ひろし) 先生(医療法人堤医院)からのメッセージ
▽終末期での医師の関わり
終末期を迎えた方とご家族への対応は、(1)病状 (2)ご本人の病状を勘案しての見通し~予後 (3)これから起こりうること(苦痛を伴う事象を含めて)それらに対し(4)私が対応できることとできないことまた、その時点で(5)入院を選択した場合の入院先での一般的な対応方法を説明しています。

▽こんな場面も
「人生会議」が行われなかった結果、ご自宅での「看取り」を決めたものの、患者さん自身のとてもつらい状態を家族が「見ていられない」と自宅介護を断念してしまい、その結果、最終段階になって医療機関に委ねることになったケース。また、老人ホームなどで看取りの最終段階にもかかわらず、本人の意思が尊重されず、ご家族内で意見が割れ、その不満の矛先が施設に向けられてしまったケースもありました。

▽市民のみなさまへ
看取りは、ご家族にとって負担のかかるものであり、このようなケースを責めるものではありませんが、「人生会議」の主役は患者さんご本人です。ご本人が望む【自らがこうありたい姿】を、将来に備え、共有しておきましょう。
人生最期の幕引きは、ご本人に任された最後の仕事だと思います。私も医師の立場から良い幕引きのお手伝いができれば幸いと思っています。

◆正しく、すばやく、健康を守る
〝とびうめネット〟に登録を!
「とびうめネット」に基本情報を登録すると、緊急時に医療関係者へ、服用中の薬などの医療情報がすばやく正確に共有され、的確な治療を受けられるので安心です。
※登録はかかりつけ医にご相談ください。

問合せ:公益財団法人 福岡県メディカルセンター(とびうめネット事務局)
【電話】476-3809
(平日9時~17時)
【HP】https://tobiumenet.com/hospital-cat/koga/

・とびうめネット
・とびうめネット参加医療機関(古賀市内)
※QRコードは広報紙をご覧ください。

問合せ:福祉課(サンコスモ古賀内)
【電話】942-1156

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