-小さなおうちサロンNicorii-
土山美穂(つちやまみほ)さん(北鵜木)
腸活サロンをきっかけに、健康だけでなく自身の人生にも向き合ってほしいと始めた「小さなおうちサロンNicorri」。
今回は、土山さんに開業したきっかけやこだわりなどのお話を聞きました。
■予防の大切さ
小さなおうちサロンNicoriiを開業するまでは、病院で看護師として勤務していました。看護師を志したのは、母の病気がきっかけでした。高校生のころ、母がくも膜下出血を発症し入院。入院中、病と闘う母を優しくケアする看護師との出会いが、進路に悩んでいた私の後押しとなりました。その後、看護大学へ進学し就職しました。
就職して約3年が経ったころ、母のくも膜下出血が再発。2回目ということもあり重症度が高く寝たきり状態になりました。看護師として障がいをもつ方のケアやサポートを行ってきましたが、実際に自分の身近な家族が寝たきりの状態になったことで、病気になる前の予防やケアが大切だと身をもって感じました。
■開業のきっかけ
開業は、息子が発症した「直腸脱(便秘が原因で腸の一部が肛門からでてしまう病気)」がきっかけでした。医師に言われるまで母として、看護師としても便秘に気づくことができなかった私は、腸について勉強を始めました。勉強を進めるうちに腸の奥深さを知り、腸を整えることは心身の健康や、さまざまな病気の予防にもつながることに気づきました。そこで腸を整える美腸セラピストの資格に挑戦し取得。そして母や息子を助けたいと思ったように、病気で苦しむ人や体の不調で悩む人を少しでも減らしたいと思い、令和5年の7月に開業しました。自宅のようにホッとしてもらい、笑顔でにっこり帰ってほしいという思いから「小さなおうちサロンNicorii」と屋号をつけました。
自宅の一室でサロンを行い、ホッとできる空間をつくるためアロマを焚いたりしています。
■会話も大切に
サロンにはダイエットや便秘など、さまざまな悩みを持った女性が来店します。腸もみや腸の土台となっている骨盤、脊柱の調整を行うだけでなく、お客様との「会話」の時間を大切にしています。お話をじっくり聴くことで、心身の不調が軽くなる方もいるからです。会話を大切にしているため一人の施術時間を長くとり、一日2組限定としています。
お客様の中には、施術後の、下腹がひっこむなどボディラインが変化した方や、気持ちが軽くなり新たなことに挑戦された方もいます。体の健康に伴い前向きな人生を歩む後押しに携われることにとてもやりがいを感じています。
■これからの目標
これからも腸に関することはもちろん、来ていただくお客様の悩みを少しでも解決できるよう勉強をしていきます。
そしていつか、町内の方が病気にならず元気に人生100年時代を過ごせるようサポートしていきたいです。
■最後に
趣味は読書や温泉に入ることと話していた土山さん。本もまたお客さんに健康意識を高めてもらえるよう健康や病気に関する本を読んでいるそうです。
ご自身の経験や思いから、他の方のために勉強し、働く土山さんの姿が伝わる取材でした。
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