■大野城心のふるさと館のおすすめ(2)
〈時代を写した絵葉書〉
絵葉書は明治33年(1900)に日本で初めて発行されました。個人用カメラが普及していなかった当時、絵葉書は旅の思い出を残す役割を持っていました。観光地の風景を写した絵葉書も数多く発行され、お土産として人気でした。また、絵葉書は当時の様子を知ることができる貴重な歴史資料でもあります。
1月6日(土)から、心のふるさと館で、レトロ絵葉書展「温泉天国九州」を開催しています。日本でも有数の源泉数を誇る温泉天国・九州。そのなかでも今回は13カ所の温泉地を取り上げ、明治時代末から昭和40年代までに発行された絵葉書41点を展示。温泉街や旅館、名勝の様子が写された絵葉書から、各温泉地にまつわる伝説や習俗、歴史について紹介します。
奈良時代に編さんされた『豊後国風土記』に別府温泉の記述があることや、万葉集に現在の二日市温泉が詠われていることからは、古くから温泉が人々に親しまれていたことが分かります。
また、明治時代や大正時代になると、湯治場や観光地として大いに賑わい、多くの温泉宿が建ち並びました。
現在の様子の写真を絵葉書と並べて展示していますので、当時の風景と比べてみるのも楽しいかもしれません。温泉が恋しくなる寒い季節に温泉地の絵葉書を眺めてほっこりしませんか。
◇レトロ絵葉書展「温泉天国 九州」
期間:1月6日(土)〜3月3日(日)
問い合わせ先:心のふるさと館文化財担当
【電話】558-2206
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