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国際交流・韓国

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福岡県太宰府市

◆箸で見る韓国の食習慣
太宰府市国際交流員
金辛泫(キムシンヒョン)

似ているようで違う韓国と日本。今回のテーマは「箸」です。日本では食事の時に箸だけを使うことが多いですが、韓国ではスプーンと箸が一対なのが普通です。これは食事のマナーが影響しています。器を持って食べてはいけない韓国では、汁物を食べるのにスプーンが必要です。ご飯と汁物はスプーン、おかずは箸で食べるのがマナーです。配膳では、ご飯の右側にスープを置き、その右側にスプーンを横置きではなく縦置きに配置する違いがあります。
この他にも、韓国のスプーンと箸は日本と違って平たく、金属製です。以前は鉄や銅、銀など多様な素材が使われていましたが、今日ではステンレス製の箸が一般的です。韓国の箸が金属製になっている理由は定かではありませんが、韓国の食習慣と関係があると言われています。韓国の食べ物には漬物類が多く、木より鉄の方が適していたという考え方です。例えば、キムチは木の箸を使うとキムチの汁で赤く変色します。それを防ぐために、金属を使うようになったと考えられます。その他にも、韓国は鉄鋼石が豊富だったため金属製のスプーンが普及したという説や、金属は管理や洗浄が簡単で耐久性に優れていたために定着したという説もあります。

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