あなたは『まちづくり』と聞いて、なにを思い浮かべますか。
一言にまちづくりと言っても、その内容は多種多様です。例えば、市が主催するイベントに皆さんが参加したり、みんなでごみ拾いをするのも、まちづくりの一つなんです。
まちづくりは市民が参加し、行政とともに歩んでいくことが重要です。このほか、地域組織や企業との協力も必要です。
今回の特集では、そんな協働によるまちづくりに迫ります。
■その一 まちづくり委員会
『まちづくり委員会』とは、非常勤特別職の公務員として、二年間の任期の中で、市の現状や課題を整理し、より良いまちにするため、調査研究を行う組織です。
八月からは、第七期まちづくり委員会が発足し、市制施行二十周年に向けた取り組みや、まちの課題について協議を進めています。
過去には、郵便局や新聞販売店などの事業所が、高齢者の見守り事業に協力する必要性を提案し、実現。ほかにも、目にとまりやすい特産品の開発を目的に、既存商品のパッケージデザインを刷新し、詰め合わせを作製。大濠公園でテスト販売を行いました。
その一では、第七期まちづくり委員会に参加している人に、まちづくりへの思いを語ってもらいました。
◇これからのため 自然を大切に
武田(たけだ) しおりさん
会社員の頃は今を生きるのに必死で、ほかのことを考える余裕はなかったです。結婚・妊娠して落ち着いた頃から、一人の時間が増え、自分やまちについて考えることが多くなりました。そんな時、まちづくり委員の募集を見て、参加したいと思いました。
東京にいたときは、アレルギーが多かったんですが、宮若市に移住してからは、アレルギーがでることもなく、自然の力に驚かされました。将来のことを思うと、建物が建つのもいいですけど、宮若市の自然を残していくのも、大切だと思っています。
◇長く住みたいと思えるまちに
東榎田 晃太郎(ひがしえのきだ こうたろう)さん
地元宮若をより良い環境にできたらという思いで参加しました。子育て世帯として、将来を担う子どもたちが「地元が宮若市で良かった」と思える、そんなまちづくりがしたいという思いもあります。
よいまちづくりは、人口減少を抑制できると考えています。産業の振興や働く世代が定着するまちづくり、子育て世代が住みやすい環境の整備、老若男女が安心して暮らせるコミュニティの形成など、さまざまな課題が山積みだと感じていますが、微力ながら一市民としてまちづくりに参加したいと思います。
◇みんなでつくる 誰もが誇りに思うまちに
柿原 歩(かきはら あゆみ)さん
私は過去に三回、まちづくり委員会に参加しました。それまで、まちづくりに全く興味がなかったのですが、ほかの委員から刺激を受け、何でもいいからまちに貢献したいと思うようになりました。
私は、宮若市の良さをより多くの人に知ってもらうことから始めるのが重要だと考えています。それをきっかけに、訪れる人や住みたいと思う人が増えれば、もっと元気なまちになっていくと思います。
そのためには、行政だけでなく、このまちに関わる市民、企業が協働していくことが必要不可欠です。
■Topic1 市制施行十周年事業
平成28年に行われた、市制施行十周年事業。『はなちゃんのみそ汁』の著者、安武信吾さんによる記念講演を始め、若宮八幡宮三十六歌仙絵里帰り展示、劇団宮若レインボーカンパニーによる記念ミュージカルなどが行われました。
また、まちづくり委員会が提案した、市内の観光地や歴史的なスポットを巡る『歩きんぐinみやわか』も開催。スポーツ、文化、芸術、観光、特産品の要素を取り込むことで、市民に市の魅力を感じてもらうことを目標に行われました。
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