あさくらびと No.28

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地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第28弾は、有機農業を学べる農業ビジネススクール「アグリガーデンスクールandアカデミー福岡本校」の皆さんを取材しました。

■Interview
(株)アグリガーデンスクールandアカデミー　代表取締役社長　堂脇広一さん
校長　寺﨑博史さん
堂脇さんは、長年、農業農村の活性化コンサルティングに携わる。平成26年10月に「アグリガーデンスクールandアカデミー福岡本校」を朝倉市に開校。

■有機で日本の農業の発展を
◇偶然の出会いが生んだ縁
アグリガーデンスクールandアカデミー福岡本校(AGSA(アグサ))は創立10年目を迎えました。開校前、農業農村の活性化を目的に、廃校を活用して農業学校をつくる構想があり、全国を探していました。九州に行く機会があり、偶然、朝倉農業高校跡地の存在を知りました。広い敷地は緑も豊富で校舎も残り、農業実習に最適。農業高校として100年以上の伝統と歴史もあり、強い縁を感じました。跡地を盛り上げたいと、朝倉農業高校のOBの皆さんも応援してくれ、AGSAを開校できました。
1期生は7人と少人数のスタートでしたが、今では卒業生は全国に約260人。卒業後もAGSAに関わってくれている人も多く、一つのコミュニティが形成されていると感じます。人と人とのつながりを大切にしているAGSAの特徴でもあります。

◇健康につながる農業を目指して
AGSAでは「健康に直結する農業」をテーマに講座を行っています。受講生は「子どもには体にいいものを」「仕事の幅を広げるために」「家庭菜園をレベルアップしたい」など目的はさまざま。出身、年齢、職業なども幅広いですが、皆同じ思いを持って有機農業を学んでいます。
農業の根底にあるのは土。土壌の栄養価を数値化し分析しています。同じ土でも管理の仕方ひとつで、作物の育ち方はまったく変わってきます。良質な土があれば、おいしく健康に育った作物ができ、それを食べることで人の健康につながります。
また、敷地内で「AGSAマルシェ」を月1回開催。卒業生などが育てたおいしい作物を販売しています。生産者と消費者が直に接することができ、新たなつながりを生む場所でもあり、AGSAで特に大切にしている取り組みです。

◇朝倉から全国へ
開校当初は、特に市外から人を呼び込む場でしたが、近年市内の受講生もおり、地域の皆さんも興味・関心を持っていただいていると感じます。また、卒業生の中には、農業を軸にビジネスを行い、市内に移住する人もいます。
今後も地域とのつながりを大切にしつつ、ここでの成功事例を他の地域でも生かしていきたいと考えています。「朝倉から全国へ」の思いとともに―。

■アグリガーデンスクールandアカデミー福岡本校
懐かしさを感じる教室での座学や広い敷地内での畑実技で、本格的な有機農業を学びます。農業を科学的に捉えた土づくりで、高品質・多収穫・高栄養を目指します。
AGSAマルシェは毎月第2土曜日10時～13時に開催。有機野菜やオーガニックスイーツのほか、キッチンカーも多数出店しています。

◇11期受講生を募集中!
受講期間：令和6年4月24日～令和7年3月12日
募集資格：土・植物・人の健康につながる農業に関心のある人
募集期間：4月中旬まで(定員になり次第終了)
※新規就農者研修部門は入校審査あり。カリキュラム、受講料など詳細はAGSAのHPへ。
※市では受講料を一部補助しています。詳細は市HPへ。
※HP・Facebookの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

問合せ：三奈木3070【電話】23-8257