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お元気ですか?保健師です

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福岡県朝倉市

■子どものこころのSOSサインに気付く
進学などの環境の変化で悩みやストレスが大きくなり、こころがダウンしそうなとき、さまざまなサインが現れます。特に、こころのSOSは睡眠、食欲、体調、行動の4つの面に出てくることが多いでしょう。
「今まではこんなことなかった」「どうも普段の様子と違う」など、いつもと違うことへの気付きが大切です。次のようなサインが続いているようなら、子どもから話を聞いてみましょう。そして、つらい症状が続いている場合は、専門家に相談することをお勧めします。
睡眠:十分な睡眠はこころの健康にとって大切です。
・布団に入っても、なかなか寝つけず、眠れない。
・遅くまで夜更かししている。
・朝、起きるのがつらそう、なかなか起きられない。
・睡眠のリズムが崩れている。
・寝すぎる。
食欲:ストレスやこころの病から食欲に影響が及ぶことがあります。
・食欲がない、食べる量が減った。逆に食べ過ぎる。
・パンやご飯、お菓子などの炭水化物を欲しがる。
・急に痩せた、あるいは太った。
・体重をとても気にしている。
体調:こころの病気も、最初は体調に出てくることがよくあります。
・体がだるそう。疲れていて、元気がない。
・顔色が悪い。
・腹痛や頭痛、めまい、吐き気などを訴える。
行動:本人よりも周囲が気付きやすいのが行動面のサインです。
・学校に行きたがらず、家から出ないでひきこもりがちになった。
・友達と遊ばなくなった。
・身だしなみを気にしなくなった。
・無口になり、あいさつをしなくなった。
・何度も同じ動作や行動を繰り返す。
・気持ちが抑えられなくなり暴力を振るう。
・何もしないで長い間ぼんやりしている。
・表情が変わらず、感情面での反応が少なくなった。
・話が支離滅裂になった。話が通じなくなった。
・独り言を言うようになった。
以上のようなサインがあるからといって、必ずしもこころの病気とは限りません。ただ、これまでなかったのに、このようなサインが見受けられるようになった場合や、長く続くような場合は、こころのSOSなのかもしれません。
こころの病気は、多くの場合、早期に治療するほど回復も早くなるといわれています。子どものいつもと違うサインをキャッチしたら、早めに専門家に相談してみましょう。

◇子どもの気持ちに共感するために…
子どもが話し始めたら、まずは聞き役に徹します。自分の考えや意見を差し挟むことや、「それはダメだ」「違う」などと否定することは避けましょう。子どもはどんなふうに感じているでしょうか、どんな気持ちでいるでしょうか。子どもの気持ちに共感するとは、子ども自身の感じ方を理解するつもりで聞くことです。そして、子どもの気持ちをしっかり受け止める姿勢が大切です。
こころの不調が感じられる場合、病気はきっと良くなると伝えることも大切です。また、親や周囲の人間がそばにいる、一緒に乗り越えようというメッセージも大きな支えになります。

【参考】厚生労働省HP内「こころもメンテしよう」
(【URL】https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/)

問合せ:市健康課
【電話】22-8571

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