■「血糖値が高い」人は要注意です!!
血糖値と糖尿病を知ろう!
健康診断などで「血糖値が高い」と指摘されたことはありませんか。血糖値が高い状態が続くと、糖尿病を発症する可能性が高くなります。糖尿病はさまざまな合併症を引き起こすことが知られていますが、血糖値をコントロールできれば合併症を予防することができます。この機会に血糖値を知り、糖尿病を予防しましょう。
◆血糖値とは…
血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。
糖尿病の気のない人は、食前・食後含めて血糖値が約70~140mg/dlの範囲で変動します。
○健康診断でわかる血糖値
・空腹時血糖値
10時間以上食事をとっていない状態で測定した、血糖値のことです。基準値は100mg/dl未満で、糖尿病の診断基準値は126mg/dl以上です。
・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
過去1~2か月程度の平均血糖値の状態を反映した数値のことです。正常範囲値は4.6~6.2%で、6.5%以上は糖尿病が疑われます。
◆血糖値スパイクに注意!
血糖値スパイクとは、糖質が多いものを早食いするなどで血糖値が急上昇(140mg/dl以上)後に急降下することで、隠れ糖尿病とも言われます。日常的に血糖値スパイクを繰り返すと、血糖値を抑えるインスリンを作る膵臓(すいぞう)を酷使するため機能の低下につながります。
また、肥満や加齢などによっても血糖値が下がりにくくなり空腹時血糖値やHbA1cの数値が上がっていきます。健康診断では見つかりにくいため注意が必要です。
◆糖尿病とは…
(1)インスリン分泌障害(膵臓からのインスリン分泌が不足)、(2)インスリン抵抗性(インスリンが出ていても効きにくい)の両方、またはどちらかで細胞が糖を正常に取り込めなくなり、高血糖が続く病気のことです。糖尿病を長期間放置してしまうと、血管が傷つき、眼・腎臓・神経などの合併症を引き起こします。しかし、放置せずに通院を続けて治療をし、血糖コントロールをすれば、怖くない病気です。
○4つの糖尿病
・1型糖尿病
ある日突然インスリンを出す膵臓のβ細胞が破壊されて発症し、インスリンの注射が必要になります。原因は不明で、生活習慣との関連はありません。糖尿病患者全体の約5%で若い世代に多い傾向があります。
・2型糖尿病
遺伝的因子や偏った食事・運動不足・ストレスなどの生活習慣、肥満、加齢による膵臓の機能低下などの因子が合わさって発症します。
糖尿病患者全体の約90%以上を占め、40歳以上の中高年に多い傾向があります。
・妊娠糖尿病
糖尿病までに至らない軽い糖代謝異常のことで、妊娠中に初めて発見、または発症します。胎盤から出るホルモンなどが影響しています。
・その他の糖尿病
膵臓自体の疾患や肝疾患などの臓器の疾患、遺伝子異常、薬剤性、感染症なの影響で発症します。
参考文献:薗田憲司(血糖おじさん)「”血糖値”を制して脂肪を落とす!」
問合せ:役場健康子育て応援課健康・子ども保健係
【電話】31-5001
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