■3月第2木曜日は「世界腎臓デー」です!! 知ってほしい!腎臓のこと!!
腎臓は腰より上の背中側に位置しており、背骨を挟んで左右にひとつずつあります。そら豆のような形で大きさは人の握りこぶしより少し大きい程度です。体の中にたまった老廃物や余分な水分を外へ出し血液をきれいにしてくれる、人体にとって大事な臓器ですが、働きが悪くなっても痛みなどで警告をしてくれない「沈黙の臓器」でもあります。症状が進み、人工透析が必要となる前に腎臓のことを知り、健康を保ちましょう。
◆腎臓の役割は…
・血液をろ過して老廃物を尿として体外に出す
・血圧をコントロールする
・体の水分・塩分・体液量など体内環境を調整する
・骨・血圧・血液を正常に保つホルモンを分泌する
◆危険な数値は!?腎機能の確認方法
町の集団健診や医療機関で受ける特定健診、職場で受ける職場健診の採血結果などで知ることができます。検査項目は「eーGFR」と書かれた項目で、推算糸球体ろ過量のことを指します。この検査結果は血清クレアチニン値と年齢、性別から腎機能の状況を推算したもので、腎臓が老廃物を排泄する能力を示す数値です。年齢とともに少しずつ低下していきますが、「eーGFR」が60未満になると、CKD(慢性腎臓病)と診断され、かかりつけ医への相談が必要です。腎臓の機能が低下すると心筋梗塞や腎不全、脳卒中などのリスクが上昇します。さらにCKD(慢性腎臓病)が進行すると人工透析の可能性が出てきます。
▽CKD(慢性腎臓病)の重症度分類表001)
◎今のところ問題ありません。今後も定期的に健康診断を受けましょう。
△軽症の慢性腎臓病です。腎機能や尿たんぱくの推移に注意して生活習慣を改善しましょう。
■慢性腎臓病がさらに悪化しやすい状態です。かかりつけ医を受診して相談しましょう。
★早期治療が必要です。すぐに医療機関を受診しましょう。
◆腎臓を守るには…
メタボリックシンドロームや生活習慣病はCKDを悪化させます。肥満、高血圧症、糖尿病、脂質異常症がある人は腎機能の経過に注意しましょう。また、適切な食事・塩分制限、運動習慣、禁煙、お酒を飲み過ぎない、ストレスとうまく付き合うことも大切です。一定レベルまで腎臓が悪くなると元に戻ることはありません。取り返しがつかなくなる前に、自覚症状が乏しいCKD(慢性腎臓病)の早期発見のためにも定期的に健診を受けましょう!
◆世界腎臓デーin田川市立病院
世界腎臓デーには世界中で腎臓やCKDのことを広く知ってもらうためのイベントが開催されます。田川地域では、田川市立病院で世界腎臓デーにちなんだイベントが開かれます。
日時:3月12日(火)16時30分~18時
場所:田川市立病院 2階講堂
プログラム:
・血圧などの測定
・医師、看護師、管理栄養士による健康相談
・腎臓内科 大仲部長、吉田医長による講演 など
詳細は田川市立病院ホームページへ
問合せ:役場健康子育て応援課健康・子ども保健係
【電話】31-5001
<この記事についてアンケートにご協力ください。>