8月24日、市議場にて中学生こども議会を開催。市内の各中学校から選出された代表9人が「こども議員」として登壇しました。
この事業は、次世代を担う子どもたちが、行政や議会について学ぶことで、市政への関心を高めると共に、子どもたちの柔軟な発想による意見を市へ届けてもらうことを目的としています。
こども議員らは、3回の事前学習会を経て本番に挑みました。第1回(7月23日)は、弥吉治一郎議長よりこども議員の任命を受けた後、一般質問の順番を決める抽選や議場内の見学、市のまちづくりや選挙・議会のしくみなどを学びました。また、第2回(8月2日)は、グループや担当職員と協議し、質問をブラッシュアップ。第3回(8月23日)は、本番に向けて、議場でリハーサルを行いました。
こども議会当日、こども議員らが、自分の経験や想おもいを織り交ぜながら市のまちづくりに対する意見を述べると、西田正治市長と中村英司教育長は子どもたちの貴重な意見に耳を傾け丁寧に回答しました。
第1回 7月23日[任命式・まちづくりについての学習会]
第2回 8月2日[グループ学習・質問内容の打ち合わせ]
第3回 8月23日[リハーサル]
■閉校する小学校跡地の活用は
筑後中学校
下川蒼太さん
Q:閉校する下妻・古島小学校の校舎などの活用は。市民の憩いの場や市の活性化につながる場になれば良いと思うが。
A:地元の人たちと話し合い、両小学校跡地には多目的グラウンドなどを整備する予定。多くの人が集う、地域の中心となるような拠点づくりを目指したい。
■子どもたちが輝ける場を
筑後北中学校
棚町陽菜さん
Q:未来をつくる私たちに身に付けてほしい能力は。若者の意見を聞く場が必要では。
A:互いを尊重し、対話を通して合意形成する力が必要だと考える。皆さんの活動を応援するために活躍の場を設け、また、皆さんの意見をどう市政に反映させるかを検討していきたい。
■介護職の人材確保のために
羽犬塚中学校
須藤祐矢さん
Q:未来の職業の選択肢に「介護」を増やすため、子どもと高齢者が関わるイベントを増やしては。
A:若い人に介護職を目指してもらうと同時に、介護の資格がなくても、地域で高齢者を支えるために、何ができるかを一緒に考えていきたい。
■若者の農業離れの対策は
筑後中学校
福田瑞季さん
Q:これからもおいしい地元の農産物を食べていくために、農業に若年層の力が必要。農業離れや農家の後継者不足への対策は。
A:就農相談会などで市の魅力を発信し、補助金制度なども紹介しながら人材の確保・育成に取り組みたい。
■グローバルなまち
羽犬塚中学校
小山直久さん
Q:市をもっと魅力的でグローバルなまちにしたら、海外から訪れる人が増えるのでは。
A:就労や観光のため、海外から市を訪れる人の数は増加している。多様性を認め合う「人に優しいまち」を築くことがグローバル化の第一歩と考え、そのようなまちづくりを進めたい。
■へインターネットで投票を
筑後中学校
髙田実来さん
Q:若い人の投票率が低いといわれている。投票率向上のため、インターネットでの投票を採用しては。
A:インターネットでの投票は、多くの課題があるが、素晴らしい提案。皆さんも18歳になったら必ず投票し、自分の意思を社会に伝えてほしい。
■生徒の能力向上のために
筑後北中学校
江頭亜衣瑠さん
Q:教員を増員したり部活動に外部講師をつけたりすれば、生徒個人の能力を伸ばすことにつながるのでは。
A:将来、誰もが活躍できるような社会づくりのために必要な職員の配置や、部活動の地域移行の取り組みを進めたい。
■公共交通バスで地域活性化を
筑後北中学校
中島杏莉さん
Q:コミュニティ自動車の便数を増やしたり、子どもが利用したりできないか。また、中学生が車体をデザインしてはどうか。
A:提案の実現に向け、地域の人と一緒に検討したい。10月から運行する循環バスも、市民に親しまれるデザインなど、さまざまな企画を展開していく。
■交通安全で命を守る
羽犬塚中学校
野村陽向さん
Q:市民の交通安全意識を高めるための考えは。通学時に「危険」と感じた場合、学校から市へ報告するしくみを作っては。
A:警察や学校、地域と協力して交通安全への理解を広げたい。通学路の危険箇所は、まず担任の先生などに報告してほしい。
問合せ:議会事務局
【電話】53-4013
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