■〔健康かすや21通信〕産後のママのこころのSOSに注意
全国の中でも高い出生率の粕屋町ですが、近年は年間600人前後の赤ちゃんが生まれています。
今回は、産後のママのメンタルヘルスに関する情報をお届けします。特に、出産直後はなぜか気分が落ち込むことがあり、注意が必要です。これは誰もが経験することですが、重症化すると産後うつなど深刻な問題につながることがあります。
◇ママのメンタルヘルスの変化
出産という大仕事を終え、赤ちゃんとの生活が始まってうれしいはずなのに、ちょっとしたことでイライラしたり、わけもなく悲しくなったりすることがあります。これは、出産直後に起こる急激なホルモンバランスの変化によるもので、誰にでも起こりうるものですが、数週間から1か月程度で自然と落ち着くことが多いです。
ただし、日常生活に支障をきたすほど、継続的に気分が落ち込んだり、眠れない日々が続くと産後うつになる可能性があります。
・急激なホルモンバランスの変化
・慣れない育児の不安
・睡眠不足や疲労
・核家族でママが孤立
◇こころを軽くするためにできること
〔ママ自身ができること〕
・心配しすぎず、のんびり過ごす時間をつくる
・出産前から、産後の生活のイメージをしておく
・話を聞いてくれる人を見つける
〔家族ができること〕
・産後のママの状況を理解する
・ママの気持ちを受け止め、話を聞く
・ママが休める時間を作ってあげる
◇健康センターや産科医療機関にお気軽にご相談ください
産後のメンタルヘルスの変化は、妊娠・出産したほとんどの方が経験することですが、こうした変化は自分では気づかない場合もあります。ご自身で「いつもと違うな」と感じたり、周囲のご家族からみて「ママの様子がおかしいかも」と感じた場合は、ご出産された産科医療機関や健康センター(子育て世代包括支援センター)にお気軽にご相談ください。
問い合わせ:粕屋町健康づくり課
【電話】938-0258
■〔安全安心〕点検商法にご注意ください
突然自宅に業者が訪問してきて、無料点検を行った後に、高額な契約をさせる「点検商法」が県内で発生しています。十分注意しましょう。
◇事例1
「給湯器の点検に来ました」と言われ点検してもらうと、「漏電ランプがついている」や「水漏れをしている。すぐに交換しないとお湯が出なくなる。」などと不安をあおり、高額の契約をさせる。
◇事例2
突然業者が来て「隣の家の修理をしていたら、お宅の屋根が浮いているのがわかった。今なら道具もそろっているのですぐに取り掛かれる。」と言われ、高額の契約をさせる。
万が一契約してしまった場合はクーリング・オフ制度を活用しましょう。
訪問販売や電話勧誘販売など、その場で判断を迫られるような契約では、無条件で契約を解除できる「クーリング・オフ」が可能です。クーリング・オフの期間は、契約書面を受け取ってから原則8日以内です。この場合、解約の理由は必要ありません。解約通知は記録の残る方法(簡易書留、配達記録、内容証明)で郵送してください。
クーリング・オフの期間を過ぎていても、勧誘方法に問題があれば契約を取り消せる可能性もあります。
◎困ったときは一人で抱え込まないで相談しましょう
かすや中南部広域消費生活センター
【電話】936-1594
問い合わせ:粕屋町協働のまちづくり課
【電話】938-0173
■〔認知症をもっと身近に!〕MCI(軽度認知障害)について知っていますか
MCI(軽度認知障害)とは、認知機能が障害されているものの、認知症の診断基準を満たすほどではなく、日常生活に大きな支障がない状態のことをいいます。健常な状態と認知症の中間の状態であり、放っておくと認知症に進行しますが、早期の発見と早期の対応で健常な状態に戻る可能性があります。
◇MCIは健常な状態と認知症の中間の状態
最近、もの忘れが多くなってきたと感じることはありませんか。MCIでは、記憶力に軽度の低下がみられる場合が多く、もの忘れの自覚があります。以前と比べてもの忘れが多いと感じる方、ご家族や周りの人からもの忘れを指摘されることが多くなった方は、早めに専門医や地域包括支援センターなどに相談しましょう。
※「脳トレにチャレンジ」は本紙をご覧ください。
問い合わせ:粕屋町介護福祉課 高齢者支援係(地域包括支援センター)
【電話】938-0229
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