3月の芦屋町議会定例会で、町政運営を担う波多野町長が施政方針を示しました。
施政方針とは、町長が芦屋町のまちづくりの方向性に関して、実施しようとすることや考え方を述べるものです。
「人を育み未来につなぐあしやまち」を将来像に掲げた「第6次芦屋町総合振興計画」の構成に沿って、「令和6年度の主要な施策」の内容を紹介します。
■令和6年度の主要な施策
◆住民とともに進めるまちづくり
○人財育成・発掘
意欲を持って活動する人材や担い手を継続的に確保するため、関係団体や関係機関などとの連携・相談や、学習機会の提供などに努めます。また、人材育成事業補助金を活用しやすく、活動を行うきっかけになるよう拡充します。
○地域コミュニティ
自治区活性化事業交付金による自治区活動への財政的支援や「自治区担当職員制度」による人的支援を継続します。また、協働のまちづくりを推進するため、広報あしや、ホームページ、SNSなどさまざまな情報媒体を活用し、欲しい人に欲しい内容が届く情報発信に努めます。
◆安全で安心して暮らせるまち
○安全・安心
近年多発する自然災害の教訓などを踏まえ、定期的に防災訓練を実施するとともに、災害発生時などには、戸別受信機により迅速かつ正確な情報を伝達します。また、空家などの適正管理や除却を進めるため、「老朽危険家屋等解体補助金」と「中古住宅解体後の新築住宅建築補助金」を令和9年度まで延長します。
◆子どもがのびのびと育つまち
○子ども・子育て
こどもを産み、育てることを支援するため、所得の制限なく18歳までの入院・通院費の無料化や給食費半額補助を継続するとともに、「出産祝金」や「小中学校・高校生等通学費補助金」、「新婚・子育て世帯民間賃貸住宅家賃補助金」を令和9年度まで延長します。また、保育所・幼稚園の施設整備を補助します。
○学校教育
放課後特別授業「イブニングスタディ」を継続するとともに、小中学校の児童・生徒のICT教育を推進するため、引き続き各小中学校にICT支援員を配置します。また、英語教育強化のため、オンラインによる「体験型英語学習」や「英語検定料補助金」を継続します。また、小学校5年生と中学校2年生の希望者を対象とした「放課後塾」を新たに実施し、補充学習の強化を図ります。施設整備では、芦屋東小学校の建具・防水改修工事を行い、令和7年度の完了を予定しています。また、芦屋東小学校と山鹿小学校の体育館照明のLED化を行い、全ての小中学校の体育館照明のLED化が完了します。
◆いきいきと暮らせる笑顔のまち
○地域福祉
民生委員・児童委員や各自治区の区長、社会福祉協議会をはじめとした関係機関・団体とともに、住民同士がつながり、互いに助け合い、支え合う地域づくりを進めます。
○高齢者福祉
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、在宅医療と介護の連携や介護保険サービスの充実などに取り組む地域包括ケアシステムの深化、保健事業と介護予防の一体的な実施などに取り組みます。
○障がい者福祉
自立した日常生活を支援するサービスの提供、共生社会の実現のための啓発や合理的配慮を推進します。
○健康づくり
特定健診やがん検診の受診率向上に努めるとともに、保健指導などにより健康づくりに対する意識を高める取り組みを行います。また、健康づくりを支援する「ふくおか健康ポイントアプリ」の利用者増に向け取り組みます。
◆活力ある産業を育むまち
○農業
農業水利施設の保全のため、農業用水門の整備工事を行います。
○水産業
優良な漁場再生のためのクロウニ駆除や漂着物の処理に対する支援を行います。また、芦屋・柏原支所共同出荷用保冷車の更新に対して補助します。
○商工業
物価の高騰など社会情勢の変化を踏まえ、商工会が発行する「にこにこ商品券」のプレミアム率の拡充に対し支援を行い、町内の既存店舗の利用促進や消費喚起を図ります。また、「芦屋町ブランド認定制度」や「特産品開発支援事業補助金」により、芦屋産品の消費拡大を図ります。あわせて、商工振興や空き店舗対策のため、「創業促進支援事業補助金」と「空き店舗等活用事業補助金」を令和9年度まで延長します。
○観光
魚見公園整備工事やレジャープールアクアシアン改修工事、国民宿舎マリンテラスあしや屋上防水工事などを行います。芦屋港の活性化は、芦屋港周辺を一体的に管理するための検討を進めます。
◆環境にやさしく、快適なまち
○町営住宅
緑ヶ丘団地8棟の外部改修工事を行います。また、「町営住宅等長寿命化計画」に基づき、管理戸数の縮減に取り組みます。
○公共交通
「地域公共交通計画」に基づき、バス路線や便数の維持確保に努めるとともに、老朽化したタウンバスの車両を更新します。また、芦屋タウンバスと北九州市営バスの町内100円運賃の試行運行を令和6年度まで延長します。
◆心豊かな人が育つまち
○生涯学習
生涯学習講座「あしや塾」への参加促進を図るとともに、中央公民館を中核施設として、各種社会教育事業を進めます。施設整備では、テニスコート改修工事に着手し、令和7年度の完了を予定しています。
○歴史・文化
11月に芦屋釜の里をリニューアルオープンし、国指定重要文化財「芦屋霰地真形釜(あられじしんなりがま)」の常設展示を予定しています。また、新たな鋳物師(いもじ)の採用・養成に取り組むとともに、独立した鋳物師への支援による芦屋釜の復興推進や芦屋鋳物の産業化をめざします。施設整備では、歴史民俗資料館のLED化工事を行います。
◆計画の実現に向けて
○ボートレース事業
売り上げの好調を維持し、引き続き一般会計への繰出金を計上します。また、屋内遊具施設Mooovi(モーヴィ)芦屋やあしや夢リアホールを核とした本場30キロメートル圏内の来場促進に取り組みます。
○広域連携
下水道事業の広域化に向けた検討や連携中枢都市圏18市町による特産品のプロモーション事業などに取り組みます。
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