■共生社会に向けて
芦屋町人権・同和教育研究協議会
パリ2024パラリンピックが8月28日水から9月8日日の12日間、22競技で行われます。参加アスリートは約4,400人で、障がいのあるトップアスリートが出場できる世界最高峰の国際大会です。
さまざまな障がいのあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍ができる公正な機会が与えられている場です。すなわち、共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会です。社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要なことを気付かせてくれます。
では、共生社会とは、どのような社会でしょうか。さまざまな人々が、すべて分け隔てなく暮らしていくことのできる社会です。障がいのある人もない人も、支える人と支えられる人に分かれることなく共に支え合い、さまざまな人々の能力が発揮される社会です。
共生社会の実現を目指すためには、環境のバリアフリーと心のバリアフリーが必要です。
◇環境のバリアフリーとは
(1)物理的な面…狭い道路や段差など、車いすだと通りにくい場所をなくすことなど
(2)制度的な面…障がいのある人でも特定の資格や免許を取得できるようにすることなど
(3)文化や情報の面…点字や手話を配置した講演会、多言語によるアナウンスや視覚からも分かる情報など
◇心のバリアフリーとは
(1)環境や心のバリアを取り除くのは、社会の責任であると理解すること
(2)障がい者を差別しないこと
(3)自分とは違う状況にある人ともコミュニケーションできる力を身につけることや、困り事や苦しみを理解する心を持つこと
障がいや、障がい者の困り事への理解を深めたり、手助けをしたりするなど、一人一人が具体的な行動を起こすことで、共生社会を実現していきましょう。
問合せ:社会教育係
【電話】223-3546
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