◆災害と人権について考えてみませんか?~9月1日は「防災の日」です~
1923年(大正12年)9月1日、10万5千人もの死者を出した「関東大震災」。この日をもとに、9月1日が「防災の日」となりました。
近年では、「東日本大震災」「熊本地震」「能登半島地震」等の発生や毎年のように起こる豪雨災害など、多くの災害が起きています。特に、今年1月1日に発生した能登半島地震は記憶に新しい出来事です。8か月がたち復旧も少しずつ進んでいますが、今も日常生活を取り戻せていない方がたくさんいます。
災害は人の住む社会を破壊するものです。そのため、災害は人権問題に大きく関わっています。高齢者・障がいのある人・女性・こども・外国人・LGBTQ(性的マイノリティ)など、特に配慮を要する人(要配慮者)は、災害時にはより困難な状況に置かれています。一人ひとりの状況を理解し、人権に配慮しながら、支援していくことが大切です。
「災害は忘れたころにやってくる」と言われてきました。台風が多く発生するこの時期に、まずは「命を守ること」「人権を大切にすること」について考えてみませんか。
普段から「人権のまちづくり」を考えていくことが、一人ひとりの安全安心を支えていきます。
◇これまでの大きな災害で「要配慮者」の困難な事例に次のようなことがありました。
聴覚障がい者・高齢者:避難放送が聞こえず、自宅で津波にのまれた。
視覚障がい者:張り紙での連絡事項が読めず、家族の安否を知ることができなかった。
聴覚障がい者:避難所での配給アナウンスに気づかず、何日も空腹のままだった。
女性:トイレの場所が遠くて暗い場所だったため性被害にあった。
難病のある人・こども連れの母親:避難所に入れず、車中泊を続けた。
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