■福島県の取り組み
◇株式会社セブン-イレブン・ジャパンとの連携
株式会社セブン-イレブン・ジャパンは、オリジナルフレッシュフードに使用する野菜について、2050年までにGAP認証野菜を含む、「持続可能な調達」をした野菜の使用を100%にするという目標を掲げています。
全国に先駆けて、福島県内で販売するサンドイッチに使用する生鮮野菜は全て認証GAPを取得したものにしています。その中でも、県内産のGAP認証野菜を使用しているサンドイッチには、福島県のGAP統一マークが貼られています。
◇株式会社良品計画との連携
株式会社良品計画は、無印良品ネットストア内の地域産品を産地直送する「諸国良品」を通じ、地域と生産者に目を向け、販路拡大により生産者を支援する取り組みを進めています。2023年の夏から、「諸国良品」において、県内のGAP認証農場の桃やなし、りんごを販売しています。また、ウェブサイトなどでGAPの説明や生産者の声を掲載して、GAPへの理解を促進しています。
今後も販売する農産物を増やし、全国に安全・安心な県産農産物を届けていく予定です。
■GAP統一マーク
福島県では、「ふくしま。GAPチャレンジ」に賛同する生産者や小売業者などの目印として、GAP統一マークを作りました。お買い物の際に、探してみてください。
《みんなでGAPチャレンジ!》
生産者が取り組む「GAPチャレンジ」を応援するために、皆さんができる「GAPチャレンジ」があります。ぜひ、皆さんもGAPを「知って」、「探して」、「買って」、「伝えて」応援しましょう!
◇知る
・GAPを知る
・生産者を知る
→ポータルサイトふくしま。GAPチャレンジ
◇探す
・GAP認証農産物を探す
◇買う・味わう
・見つけたGAP認証農産物を買って、家庭で味わう
◇伝える
・食べた感想などをSNS等で伝える
■インタビュー
「おいしい果物を届けたい」
株式会社菱沼農園 代表取締役
菱沼(ひしぬま)健一(けんいち)さん
桃でFGAPを取得された株式会社菱沼農園の菱沼さんにお話を伺いました。
◇桃でFGAPを取得されていますが、桃は何品種作っていますか?
桃は、23種類ぐらいの品種を作っています。7月の「はつひめ」から始まって、10月上旬頃までさまざまな品種の桃を育てています。生産した桃を加工し、ジュースやシロップなどの6次化商品も作っています。
◇認証GAPを取得されたきっかけを教えてください。
10年前に法人を立ち上げてから、日報作成やソフトを利用したデータの収集、農薬管理など、法人としてGAPの取り組みと同じようなことをやっていました。そのため、福島県独自のGAP(FGAP)ができたことをきっかけに桃で取得しました。
今の時期(12月)はりんごの収穫・発送を行っていますが、発送の仕方など、法人としていかに効率よく、利益を出せるかということを従業員みんなで考えています。
◇菱沼農園さんの果物や6次化商品はどちらで購入できますか?
菱沼農園のホームページから購入できます。道の駅ふくしまや福島市の農産物直売所「ここら」、福島県観光物産館、日本橋ふくしま館MIDETTE(ミデッテ)でも取り扱っています。
◇消費者の皆さんに一言お願いします。
桃やりんごが1年かけてどのように生産されているのかを理解してもらいたいです。生産工程を明確化しているGAPを理解していただくことで、果物が生産される仕組みを理解してもらうことができると思います。また、おいしい食べ方などを知ってもらえるともっと果物を楽しんでいただけると思います。
皆さんの口に入るまでのことを考えて、一番良い状態で提供できればと考えていますが、天候に左右される面もあり、味や見た目に個体差があるということも理解していただければありがたいです。
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