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自治体の皆さまへ

【特集】助け合って生きる ”自主防災” のすすめ(2)

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福島県伊達市

■災害の記憶がかすんでしまわないように
《防災士》
地域の防災力をあげ、地域防災の担い手となる。家族や地域、職場の人の命を守る知識や技能を身につける資格。

◇知れば知るほど見えてくる
災害にあった際は地域で協力して救助し、被害を最小限に食い止めることが重要です。防災に特化した資格を取得することで見えてくるものがあります。ここでは防災士資格の取得方法や防災士の声を紹介していきます。

[STEP1]「防災士養成研修講座」を受講
[STEP2]「防災士資格取得試験」を受験し、合格する
[STEP3]伊達地方消防本部などで「普通救命講習I」を受講

◇無理に考えない。当たり前を作っていく
防災に関心を持つ一つのきっかけとして、足を踏み入れやすい自主防災組織と防災士を紹介しましたが、日常にはまだまだきっかけが転がっています。
例えば近隣の人と「〇〇さんが、けがをして松葉杖を使ってるらしい」「◯時頃の◯◯通りは混み合ってるよね」といった日常会話の積み重ねが大事。ふいに知識を忘れてしまっても、共有した情報が人の命を救うのかもしれません。

◇伊達市登録防災士(令和5年資格取得)佐藤稔(みのる)さん(梁川町)
[77歳。資格を「取って終わり」ではなくて]
町内会に一人は防災士がいることが望ましいと思い、自分の人生の杖になればと受験しました。テレビで「クラッシュシンドローム※(挫滅(ざめつ)症候群)」の話を見た時、勉強したのはこれだったのかと関心を持つことができましたね。今までは何となく聞き流していた情報も気づけるようになったのはうれしかったです。70代だからと諦めず学んだことは繰り返し学習し、自分と地域の今後に生かしていきます。
※クラッシュシンドローム…災害時などに、長時間重量物に挟まれていた傷病者が、時間を経て腎不全や急性循環障害で死亡してしまう病態。

[自分を守る5分のゆとり]
日本は地震があるから、常々心がけてないと対応できない災害ばかり起きます。災害に限らず日常には交通事故しかり、危険がたくさん潜んでいて、その時に自分を守るのはやはり備えだなと。パニック時は特に、普段通りの行動ができなくなるから。知識はもちろん、物資、時間もそうです。時間でいえば、最低でも5分のゆとりを持つことを習慣化することで、咄嗟の時に慌てず行動ができますからね。常々の小さなことが、本当に大切だと実感していますよ。

[これから防災士を受験する人へ]
正直、まだ「防災士って何?」と言われる事があります。認知度を上げるためにも、年齢関係なく、どんどん挑戦してほしいですね。何せ、私でも取得できたのだから大丈夫!

◇「備えあれば憂いなし」はなくならない
防災専門補佐官 鈴木 哲(すずきさとし)
〜経歴〜
防衛大学卒業後、幹部自衛官として約30年間勤務。6月から
伊達市の防災専門補佐官に着任。経験を生かし、防災に貢献する。
今年1月1日に能登半島地震が発生し、現在も復興中であり被災されている方がいることを皆さん承知していると思います。発災時、自主防災組織により無事に避難された方もいました。自主防災組織が機能したのも日頃からの活動の成果の表れです。
「自分の生命は自分で守る」のみではなく「自分たちの地域は自分たちで守る」ために、たくさんの人に防災士の資格を取得して頂きたいです。また、自主防災組織の結成にも努めていきましょう。

◇資格取得に補助金が出る!
市では防災士資格取得に係る経費を補助しています。補助対象は、研修講座の受講費用、研修講座開催地(仙台か郡山)までの交通費2日分です。(上限71,000円)
申請方法:市ホームページを参照の上、防災危機管理課までご連絡ください。

◇伊達市登録防災士とは?
伊達市に住所を有する防災士、市内の事業所または学校に在籍する防災士は、登録防災士として市に登録が可能です。
登録防災士には防災研修会への案内や防災訓練への参加依頼などをさせていただきます。地域防災力強化のため、未登録の防災士の皆さまは登録をお願いします。

◆出前講座を実施しませんか
防災訓練などの際に、防災専門官および市職員が自主防災組織に直接伺い、講話や説明会を行います。

▽講座内容(一例)
・自主防災組織の活動 ・災害時の対応
・地区防災計画の作成 ・マイ避難シートの作成
・HUG(避難所運営ゲーム) など
HUG(ハグ)… 避難者の年齢や性別が書かれたカードを、避難所に見立てた図に適切に配置できるか、出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲーム。

※講座の内容に要望がある場合は、防災危機管理課にご相談ください。

▽出前講座の依頼方法
防災危機管理課に申し込みが必要です。出前講座を希望する場合は防災危機管理課までご連絡ください。

問い合わせ先:防災危機管理課危機管理係
【電話】575-1197

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