コラムお元気ですか

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■今より10分多く、体を動かしましょう
市保健師　北山美貴
皆さんは「プラス10(テン)」という言葉を耳にしたことはありますか。プラス10とは、1日の中で今より10分多く体を動かすことです。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」では、年齢別に身体活動の目標が定められています。18歳から64歳の人は1日合計60分、65歳以上の人は1日合計40分、体を動かすことが目標とされています。この目標を達成するための実践の指針として、国民向けのガイドライン「アクティブガイド」が示され、その中で「プラス10」が推奨されています。
国の研究では、プラス10を続けることで、生活習慣病やがんなどのリスクを約3%減らせることが分かっています。さらには、プラス10を1年間継続して行うと、2kg程度の減量が期待できます。
プラス10を行う簡単な方法は、歩くことです。歩くときは歩幅を広く、速く歩くことが大切です。10分歩いたときの歩数は約1000歩なので、歩数計を活用してみるのもおすすめです。
また、体操やストレッチも手軽に生活に取り入れることができる運動のひとつです。なお、誤ったやり方で体を動かすと、思わぬ事故やケガにつながるので、注意が必要です。体を動かす際には、次のことに気を付けましょう。
・急に激しい運動をせず、体を動かす時間を少しずつ増やしていく
・体調が悪いときは無理をしない
・病気や痛みがある場合は、医師や健康運動指導士などの専門家に相談する
体を動かす機会や環境は、身のまわりにたくさんあります。まずは、普段の生活を振り返ってみましょう。一緒に運動に取り組む仲間を見つけることも、継続するためのコツです。
じっとしている時間を減らし、今より10分多く、毎日体を動かしてみませんか。