■ストレスを減らそう
市保健師 江花ひかる
進学や就職などで環境が大きく変化し、緊張や疲れがピークに達する5月ですが、皆さん、体調はいかがですか。新生活は慣れないことも多く、知らないうちにストレスがたまるものです。頑張りすぎて無理をしてしまうことも少なくありません。5月の大型連休明けごろに、疲れやすい、頭痛がする、やる気が起きない、強い不安を感じるなどの症状がある状態を「五月病」と表現しています。このような症状が続く場合は、医療機関への受診が必要かもしれません。五月病は、誰でもなる可能性があり、注意が必要です。
心身の不調を予防するためには、疲労やストレスをためないことが大切です。ここでは、ストレスの解消に役立つ3つのポイントを紹介します。
一つ目は、適度な運動です。ウオーキングなどの有酸素運動には、セロトニンの分泌を促す効果があります。セロトニンが分泌されると、精神の安定や集中力、睡眠の質の向上作用が期待できます。セロトニンが不足すると、イライラしたり、不眠の原因になったりします。
二つ目は、バランスの良い食事と十分な睡眠をとることです。肉や魚などのタンパク質、野菜などのビタミン、乳製品などのミネラルには、ストレスに強くなる栄養素が含まれています。また、十分な睡眠は自律神経を整えます。自律神経が乱れると、臓器の働きにも影響が出るため、不調を感じることがあります。
三つ目は、心から楽しめることをすることです。趣味など、好きなことを楽しむ時間をもつことで、ストレスが軽減されます。
ストレスがたまると、心身の適応の限界を超えてしまい、何らかの症状が現れてきます。自分では気付きにくいこともあるため、家族やまわりの人の気付きも必要です。
市では、心身の健康に関する相談に応じています。ぜひご利用ください。
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