凛と輝けあいづっこ
「まちづくりは人づくり」といわれるように、本市が未来に向かって持続的に発展していくためには、次代を担う人材である「あいづっこ」の育成が重要です。
この特集では「次代を創る子どもたちの育成」を目指す本市の教育の大きな3つの柱である「地域部活動推進事業」と「学校運営協議会」、そして「地域学校協働本部事業」を紹介します。
■柱1・地域部活動推進事業
◆地域総ぐるみで子どもを育てる
全国的に少子化が進む中、生徒数の減少に伴い、特に団体競技においては、学校単位での練習や大会参加が困難な状況になっています。本市の中学校でも「部員が足りなくて大会やコンクールに参加できない」「通っている中学校に入りたい部活動が無い」などといった問題が出てきています。
そのため、市では令和元年度から、週末に市内の複数の中学校が部活動の合同練習をする「部活動週末合同練習会」を行っており、子どもたちが学校の枠を越えて技能の向上と自主性、協調性を高めています。また、令和8年度の部活動の地域への完全移行に向けて、今年度から地域部活動推進事業として「あいづっこスポーツ・文化教室」を実施しています。
「あいづっこスポーツ・文化教室」では、休日の部活動を地域の活動として実施するため、学校と地域、各種スポーツ・文化団体などと協働して地域総ぐるみで子どもを育てる環境を整備しています。
◆部活動の地域移行に関するQandA
Q.「あいづっこスポーツ・文化教室」って具体的にどういうことをするの?
A.市内のスポーツ・文化団体が実施主体となって、休日に地域部活動を行います。
専門的な知識や技能をもつ人が指導者となり、技術面だけでなく、礼儀作法などの精神面も指導し、生徒の技能向上や健全育成を図ります。
Q.どんなメリットがあるの?
A.複数の指導者による一人ひとりに合った専門的な指導を受けることができるほか、多くの人数でスポーツや文化活動本来の楽しさを味わうことができます。
また、学校の枠を超えて活動することで、子どもが互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、友情を育てることができます。
さらに、通っている学校に入りたい部活動が無い場合、「あいづっこスポーツ・文化教室」に参加することで、希望する活動ができます。
◆地域指導者インタビュー
技術だけでなく、競技を楽しんでほしい
地域指導者(バドミントン)川島翼さん
―指導のときに気を付けていることは?
バドミントンを始めたばかりの子から、県大会へ出場する子まで、いろいろな生徒が集まるので、一人ひとりに合った指導を心掛けています。指導内容について学校の先生から要望を受けることもあり、学校と連携して指導を行っています。技術の向上だけでなく、楽しんでもらうことを意識しています。
―部活動の地域移行についてどう感じていますか?
地域の一体感だけでなく、指導者同士のつながりも生まれ、とても良い取り組みだと思います。
仕事をしながらの指導なので時間は取られますが、私自身、負担は感じていません。自分が子どものときに教わってきたバドミントンを、今、子どもたちに教えられるのは、感慨深いですね。
◆あいづっこスポーツ教室に参加した子どもたちの声
▽若松五中・3年生 東瀬翔大(とうせしょうた)さん
普段の練習とは違う子と一緒に練習できるのはもちろん、指導者の方の中には実業団に所属している人もいて、とても良い刺激になっています。
家族も応援してくれているので、高校生になってもバドミントンを続けたいです。
▽若松五中・3年生 須藤彩奈(すとうあやな)さん
小学4年生からバドミントンを始めて、家族の勧めもあり中学校でもバドミントン部に入りました。他校の子と一緒に練習をすることで、友だちもたくさんできました。指導者の皆さんは教え方もとても分かりやすくて、バドミントンが楽しいです。
◆文化部も活動中!
文化部でも、音楽部の活動で地域移行の取り組みを進めています。
まず、吹奏楽部では、令和5年度から県吹奏楽連盟会津支部が行う「吹奏楽アカデミーI’s(あいづ)(会津)」と連携し、合同練習会を実施しています。この取り組みでは、中学生が大人や高校生とともに演奏したり、パート別に指導を受けたりすることで、さまざまな世代の人や他校生と交流し、活動意欲の向上につながっています。
また、合唱部では、今年度から新たに県合唱連盟会津支部などの協力により、「あいづっこ合唱教室」を開始しました。
こうした取り組みを通して子どもたちの音楽活動を支え、伝統ある会津の音楽の灯(ひ)をともし続けられるように、地域総ぐるみで取り組んでいきます。
問合せ:学校教育課
【電話】39・1303
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