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―敬老特集―学び続ける楽しさ、知る喜び(1)

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福島県会津若松市

永遠の学び舎(や)ともいえる現代では、知らないことに出会う機会がまだまだたくさんあります。新たな可能性への扉を開くことは、年齢を問わず心の充実感や共に学び合う仲間を得るなど、日々の生活に彩りを与えてくれます。
今回の特集では、常に学び続け、新しい世界を切り拓ひらいているシニアの皆さんを紹介します。

■敬老の日、おめでとうございます
9月16日(月・祝)は、敬老の日です。皆さんのご長寿を謹んでお祝い申し上げます。また、長年にわたり本市の発展にご尽力いただいておりますことに、改めて敬意と感謝を申し上げます。
さて、人生1100年時代を迎え、よ00り豊かで健やかな高齢期の過ごし方にますます社会的な関心が高まっております。情報化社会が進展する現代、世の中にはまだまだ知らないことや経験していないことが数多くあります。こうした中で、高齢期を迎えられても好奇心や向上心をもち、スポーツや学習など、新たな「学び」の機会を通して精神的な豊かさを得たり、共に学ぶ仲間に出会ったりするなど、充実した時間を過ごされる方が多くいらっしゃいます。皆さんには、これからも多様な「学び」を通し、生きがいをもってご自身やご家族、地域社会のためにご活躍いただきたいと存じます。
市といたしましても、これからも皆さんが充実した生活を楽しみ、元気で過ごされますようお祈り申し上げ、お祝いの言葉とします。
会津若松市長 室井照平

■学びは「人生の肥やし」
ボランティア学園受講生 諏訪幸子(すわさちこ)さん(80歳)(花春町)
民生委員やボランティアとして活動していく中で、役立つ知識を得たいと思い、さまざまな講座を受講できるボランティア学園に入学しました。地域サポートについて学ぶ講座で、「高齢者は地域の人とつながりをもちながら、家で暮らす時間が大切」という内容が心に残りました。その講座を機に、地域の高齢者が集まれる憩いの場をつくることを決心したんです。
今は、いきいき百歳体操*1をしたり、講師などを招いたりして、地域サロンを開いています。学びをきっかけに始めた今の活動は、地域で必要とされるようになり、私の元気の源になっています。学ぶ機会を大事にして、この憩いの場を次の人へつなげていけるよう、これからも活動していきたいです。
「地域福祉と権利擁護の基礎知識」について真剣な表情で学んでいる諏訪さん(7月19日)
*1…筋力アップや転倒予防に効果のある、椅子に座って行う筋力体操

▽ボランティア学園
会津若松市社会福祉協議会が運営するボランティア学園では、年齢や障がいの有無に関わらず、ボランティア活動をしてみたい人とお願いしたい人をつなぐ支援をしています。世代を超えた交流や仲間づくりをしてみませんか。ボランティア活動に興味がある人は、気軽にお問い合わせください。

問合せ:会津若松市社会福祉協議会
【電話】28-4030

■新しい仲間との出会い
ゆめ寺子屋*2世話人 渡邊俊明(わたなべとしあき)さん(71歳)(館馬町)
もともと歴史に興味があり、退職のタイミングで奈良大学通信教育学部へ入学しました。教科書で学ぶ内容は、その時代の一部を切り取ったものにすぎません。大学のスクーリングでは実際に現地に足を運びながら、当時の様子を学べるので、とても面白いです。大学のほかにも、あいづわくわく学園で会津の歴史について学んできました。
学びの機会を通して、知識だけでなく仲間を得ることができました。自分の知らなかった世界を教えてくれる人ばかりで、何かにチャレンジするきっかけを与えてくれます。今後は、大学で学んだ知識を活(い)かして、あいづわくわく学園の歴史講師を務められるよう、これからも深く学び続けていきたいですね。
ゆめ寺子屋の世話人として、講座の受け付けや案内を行う渡邊さん(7月18日)
*2…高齢者の社会参加を促進し、幅広い教養や健康などを気軽に学べる楽しい講座

▽あいづわくわく学園
あいづわくわく学園は、高齢期を迎える皆さんの健康や生きがいづくり、仲間づくり、社会参加のお手伝いをする市民大学です。
学習内容:
・教養コース(1年目)…幅広い分野の講座(健康、環境など)
・実践コース(2年目)…会津の歴史をテーマとした実践的な学び
対象者:60歳以上の市民

問合せ:高齢福祉課
【電話】39-1291

■何でも物事は前向きに
88歳現役スイマー 石井淳一(いしいじゅんいち)さん(88歳)(白虎二丁目)
昔から体を動かすことが好きで、中でも水泳はずっと続けているスポーツの一つです。会津水泳場には開設された昭和26年から、夏になるとよく泳ぎに来ています。夏空の下、屋外プールで泳ぐのはとても気持ちがいいんですよ。独学でクロールと平泳ぎを泳いでいましたが、正しい泳法と背泳ぎを習得したいと思い、昨年から会津インターナショナルスイミングスクールに通い始めました。コーチからの丁寧な指導により、今では体の使い方を意識しながら泳げるようになりました。
新しいことを学ぶことは、いくつになっても前向きになれますね。今は、水泳が生活の中心にあるおかげで毎日が楽しいです。何事も途中で止めずに継続することが大事。好きなことをして元気に過ごせているのは、家族やスクールのスタッフ、プールの施設を管理している皆さんのおかげです。感謝の気持ちを忘れず、健康な限り、水泳のように前に進んでいきたいですね。
きれいなフォームで、あっという間に50mを泳ぎきる石井さん(8月1日)

■つながる地域の輪
やはたむすばるくらぶ会員 森山敏子(もりやまとしこ)さん(78歳)(一箕町八幡)
地区の区長を中心に活動している、一箕町八幡の地域サークル「やはたむすばるくらぶ」の活動に参加しています。このサークルでは、スマートフォンを使える人が操作の苦手な人に教えるなど、支え合いながらデジタルを活用する活動をしています。地域の皆さんと顔を合わせながら勉強することができるので、毎回参加するのが楽しみです。
若い人たちはスマートフォンを簡単に操作する人がほとんどですが、私にとっては初めて知る世界。最初は、スマートフォンに苦手な意識もありましたが、教えてもらい実際に使えるようになると、とても便利で、一歩踏み出してみて良かったなと感じています。何よりも、勉強会で教え合うことで、地域の輪が広がっていくことがとても嬉(うれ)しいです。地域の人とのつながりの中で、新たな情報交換ができますし、ほかの人が培ってきた知識を学ぶこともできます。今後も新しいことを恐れずに、いろいろなことにチャレンジしていきたいですね。
「MyRide(マイライド)どこでもバス*」のアプリの使い方を学ぶ森山さん(中央)(8月19日)
*MyRideどこでもバス…利用者の予約に応じて、AI(人工知能)が最適な運行ルートを設定し、乗りたいときに行きたい場所まで移動することができるバス

問合せ:高齢福祉課
【電話】39-1291

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