子育て中の皆さんの中には、家事や育児、仕事と目まぐるしい毎日の中で、子どもとのコミュニケーションの機会が少なくなっていると感じている方も多いのではないでしょうか。
言葉の発達には、大人からの働きかけや環境の準備が必要です。子どもの言葉を育てる関わり方についてお伝えします。
●子どもの伝えたい気持ちを大切に
子どもは「話したら相手と気持ちを共有できた」、「相手がうれしそうだった」という経験から、言葉を表現する楽しさを育みます。大人が一方的に働きかけるのではなく、子どもの側に立って声を掛け、伝わるうれしさを共有することが大切です。
▽関わり方のポイント
1.子どもの気持ちを代弁する
おいしそうにご飯を食べている時に「おいしいね」というように、子どもが感じていることを言葉にしてあげてください。そうすることで、子どもは言葉を通して、気持ちが共有できたうれしさを知ることができます。
2.子どもの興味に合わせる
例えば、子どもは道端に生えている花に興味を示しているのに、保護者は道路を走る車についてコミュニケーションを取ろうとしても子どもの注意は花にありますよね。子どもが見たい・知りたいことに大人がなるべく合わせてあげましょう。
3.言葉を広げる
子どもがトラックを見て「わあ、大きいブーブーだ」と言ったとします。それに対して「ほんとだ、大きいブーブーだね。何を積んでいるのかな?」というように一文を付け足してみてください。使う言葉を広げることで子どもの中で新たな疑問が生まれ、徐々に言葉で表現できるようになります。
(出典 中川信子「1・2・3歳ことばの遅い子 ことばを育てる暮らしのヒント」)
◆子どもの「ことば」が気になったら
言葉が増えない、発音が不明瞭など他の子と比べて言葉の発達が遅れているのではないかと心配する方もいるかと思います。発達には個人差があり、耳の疾患が言葉に影響している場合もあります。心配なことがある時は気軽にご相談ください。
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