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ふるさと双葉の歴史・文化 第7回 文集に見る昭和30年代の双葉町

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福島県双葉町

令和4年、双葉北小学校の卒業生の方から生涯学習課に、『母子像』という文集が寄贈されました。
『母子像』は北小学校で作成されていた児童による文集です。いつから作成が始まったのかは不明ですが、寄贈された第四号と第五号が昭和37年(1962年)の作成であることから、昭和30年代後半に創刊されたと考えられます。
『母子像』を読むと、テレビの話題がよく出てきます。テレビが一般家庭に普及していったのは昭和30年代後半からです。そのため、当時のテレビはまだ珍しいものであり、所有者の家に近所の人々が集まることもよくあったようです。
「ぼくの家に三月頃にテレビを入れた。(中略)すもうなどがある時は、近所の人たちがテレビを見に来る。その人たちは、世けん話、自まん話などを、しゃべりながらテレビを見ているので、うるさくていられない。」(『母子像』第五号29ページ)
また、現在の国道6号の工事の様子について書かれた「だんがんどうろ」という題の文章もあります。
「このだんがんどうろのため、はたけや田んぼがなくなり、おひゃくしょうさんはこまるでしょう。けれども、よいどうろができて、日本の国も、町もみんなの人が、べんりになってよくなることと思います。」(『母子像』第五号18ページ)
『母子像』は、児童にとって身近な出来事や、学校生活を送るうえでの抱負などが書かれています。その中には、このような時代の空気を反映した内容も随所に見られました。
北小学校の卒業生の方で、こちらの文集をお持ちの方、あるいは情報をお持ちの方は、生涯学習課までご連絡ください。

問合せ:生涯学習課
【電話】0240-33-0206

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