■夢と希望のある「学び」へ
令和6年も早2カ月が過ぎました。双葉町の子どもたち、幼児84人、小学生215人、中学生125人 合計424人(令和5年10月1日現在)が、福島県内および全国各地において学校生活を送り、勉学に運動に励んでおります。
2月号でも触れましたが、元日に発生した能登半島地震から2カ月が過ぎます。しかし、まだまだ厳しい避難生活が続いている様子が報道され心が痛みます。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
■双葉町立双葉南小学校・双葉北小学校 創立150周年
2月20日、双葉町立学校仮設校舎の体育館において創立150周年を祝う会が開催されました。明治6年、学制を受けて双葉南小学校が前田小学校、双葉北小学校が日新小学校として正式に発足し、その後は戦前、戦後と激動の社会の中、保護者や地域の皆さまとともに、小学校教育の大きな変遷において児童の健やかな成長と輝かしい伝統を築き上げてきました。改めて両校が創立150周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。振り返れば平成23年3月11日、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により、全町避難を強いられ町立学校も3年間休業状態となりましたが、平成26年4月にいわき市錦町において再開することができました。同年8月には幼稚園、南小、北小そして中学校を同一敷地に仮設校舎が完成し10年を迎えます。このように教育活動を継続できたのも、歴代校長先生をはじめ熱心な多くの先生方のご尽力の賜物と感謝と御礼を申し上げたいと思います。
■生徒海外派遣団の結団式
2月20日、双葉町立学校仮設校舎の体育館において、伊澤町長をはじめ、伊藤町議会議長出席のもと双葉町生徒海外派遣団結団式を開催しました。代表生徒5名は、3月15日から3月20日まで、ロンドンを中心に異文化交流、海外研修を行います。1年前に訪問・視察を行ったハル市にある教育施設「ブルーバードアカデミー」の生徒の皆さんと交流する計画をしています。
また、派遣団として同行する英語指導助手(ALT)の出身地であるイギリスのハル市とビバリー町を表敬訪問し、それぞれの自治体とこれからの文化等の交流を進めるための「覚書」を交わすこととしております。海外派遣事業の成果については、改めて報告したいと思います。
■卒園・卒業に向けて
学校では、一年間のまとめと次年度への準備のため、教育活動の細かな計画について最終調整に入り、学習面、生活面の総まとめに取り組んでおります。
この3月に卒園・卒業を迎える園児、児童、生徒の皆さんの前途に幸多からんことをお祈り申し上げます。そして、今後とも応援してまいります。
双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫
<この記事についてアンケートにご協力ください。>