~“死にたい”という心の声(想い)に耳を傾けましょう~
■自殺は他人事ではない
令和3年に厚生労働省が実施した意識調査では「これまでの人生の中で、本気で自殺したいと考えたことがあるか」という質問に対し、回答者の約4人に1人(2,009人中547人)が「自殺を考えたことがある」という結果になりました。また最近では、新型コロナウイルスの影響により仕事や人間関係など様々な悩みやストレスを抱える人が増え、さらに自殺のリスクが高まることが危惧されます。大切な人を失わないために、できることから始めてみませんか。
■人が死にたい気持ちになるのは、どんなとき?
人が死にたい気持ちになるのは、“自分の居場所がどこにもない” “誰からも必要とされていない” “みんなに迷惑をかけている”と感じたときだといわれています。死にたい気持ちを抱えている人は、このつらい気持ちが少しでも和らぐならば、あるいは、いま抱えている問題が解決するならば、本当は“生きたい”と考えているはずです。周りに、そのような悩みを抱えた人がいたら、あなたはどのように接しますか。
■接し方の原則
ここでは、接し方の原則をご紹介いたします。
○話しかける
体調のことを切り口にひと声かけてみましょう。
話しかける例:「疲れていませんか?」、「最近、眠れていますか?」
○素直に尋ねる
自殺の危険を感じたら、そのことを率直に尋ねてみましょう。
素直に尋ねる例:「もしかして、死んでしまいたいなどと考えていませんか?」
○傾聴する
人は理解してもらえたと思うだけで気持ちが軽くなるものです。
傾聴する例:「ゆっくり話を聴かせてもらえますか。」、「つらかったですね。」
○安全を確保する
危ないと感じたら、ひとりにせず、傍にいて寄り添いましょう。
安全を確保するその上で、抱え込まず、相談機関に援助を求めましょう。
あなたの声かけが、誰かの命をつなぎとめるきっかけになるかもしれません。身近に、気になる人がいましたら、ぜひ話しかけ、その人の話を聴いていただけたら幸いです。それこそが、自殺予防の大切な取り組みなのです。
電話による相談窓口:ふくしま心のケアセンター被災者相談フリーダイヤル
“ふくここライン”
【電話】0120-783-295
(平日9:00~12:00、13:00~17:00)
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