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ふるさと双葉の歴史・文化 第5回 装飾古墳について

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福島県双葉町

双葉町を代表する文化財、清戸迫横穴。七世紀前半に造成されたと考えられているこの横穴には、被葬者と思わしき人物や謎の巨大な渦巻きなどが描かれています。現在は見学施設の安全面の問題から一般公開はしておりませんが、このミステリアスな壁画は町のシンボルにもなっています。
清戸迫横穴のように、室内に彩色や線刻が施されている古墳や横穴を、装飾古墳と呼びます。装飾古墳は主に九州、北関東・南東北を中心に全国各地に分布しており、その数はおよそ六百基から七百基ほどあると言われています。
装飾古墳には人物や動物が描かれているものもあれば、丸や三角形などの図形がいくつも描かれているようなものもあります。福島県内では、前者は泉崎村の泉崎横穴や南相馬市の羽山横穴が、後者はいわき市の中田横穴などが代表的です。絵の意味については諸説ありますが、魔除けや儀式的な意味合いで描かれたのではないかと考えられています。
清戸迫横穴墓群には壁画以外に、墳丘や、三百基を超す横穴があります。もしかしたら、未発見の墳丘や横穴、壁画がどこかにあるかもしれません。
※「清戸迫横穴」の「迫」は環境依存文字のため置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

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